Win8 WoAにOffice15 MS Officeの各国価格を調べてみた
※ 2012/03/02 アカデミック版、非商用について追記Win8の情報が色々公表されだしてます。
Office 15(仮称)が標準バンドルされるとか。
WOAのライセンス料にOffice 15のライセンス料が無償で含まれると見て良いだろう。しかし、そうすると今度は、OEMメーカーから、x86版Officeも値段を下げるべきだという圧力がかかるのは当然の展開で、この辺りはMicrosoftにとってジレンマになるだろう。
→ 笠原一輝: MicrosoftがARM版Windowsの詳細を公開
実現するならOffice用にARM Windowsノートを買ってもいいですね。
■ MS Office の内外価格差
以前にも書いたことがありますが、MS Officeの内外価格差は凄まじいものがあります。
→ 蹴茶: MS Office 2010 の国内価格が発表される [4.23]
※ 以下は各国のMicrosoft Store価格です。画像に購入ページへのリンクを貼ってあります。
◆ 日本
日本ではワード、エクセル、パワポを揃えようとするとこのパッケージになります。
(「Personal」は「Home and Business」より5000円ほど安いがパワポが入ってない)
2ライセンスで3万6540円、さすがのMSオフィス価格です。
下手すればノートパソコン1台買える値段です。
◆ アメリカ
アメリカではどうか。こちらには日本に無い「Home and Student」パッケージがあります。
3ライセンス付きで149.95ドル、約1万1600円(1ライセンス版はさらに30ドル安い)。
1ライセンスあたり約4000円というびっくりするような価格です。
◆ 中国
米国との価格差は日本語ローカライズの費用とも取れますが、では同じ漢字圏の中国ではどうか。中国にも「Home and Student」に当たる「家庭和学生版」が存在します。
398人民元ですので、約4900円ほどですね。
「ローカライズ費用なにそれ?」と言うような驚きの安さです。
中国市場では金山(Kingsoft)や永中科技など地元ライバル企業との競争が激しいためと言われていますが、それにしてもお手頃です。
→ 金山ソフト、中央企業の集中購買で受注を獲得 2010/06/22 [サーチナ]
◆ 台湾
3ライセンスで5290台湾ドル(約1.39万円)
◆ イギリス
3ライセンスで110ポンド(約1.35万円)
◆ ドイツ
3ライセンスで139ユーロ(約1.43万円)
◆ ロシア
3ライセンスで2634.51ロシアルーブル(約6846円)
◆ 2012/03/02 追記
安価なアカデミック版と比較するのはおかしいとのご指摘がありましたが、名前の通り「Home and Student」なので非学生でも購入可能です。ただ Home用なので “非商用目的” 制限が付きます。
◆ まとめると
このようになります。
国名 | パッケージ価格 (ライセンス数) | 1ライセンスあたり |
日本 | 3万6540円 (2) | 1万8270円 |
アメリカ | 1万1650円 (3) | 3880円 |
中国 | 4911円 (1) | 4911円 |
台湾 | 1万3933円 (3) | 4644円 |
イギリス | 1万3538円 (3) | 4513円 |
ドイツ | 1万4326円 (3) | 4775円 |
ロシア | 6846円 (3) | 2282円 |
国別で価格が違うこと自体は何も問題ないですが、さすがにこの価格差は愕然とします。そもそもなぜ日本だけ「Home and Student」パッケージが無いのか不思議です。OHP主流の時代ならともかく、いまどきの学生ならパワポは必須ですよね。
「Home and Student」の代わりに日本にある「Personal」パッケージ。
これはパワポがない。
ここ数年スマホでは内外のアプリ価格差は実質 “なし” にまで縮小されています。
Win8 WOA版の登場により、このトレンドが MS Officeにまで届くかどうか。
注目していきたいところです。
※追記
Office 2013 世代となる Office 365 の価格比較。
→ 蹴茶: Office 365 海外との価格比較 日本はHome Premiumがない [2013.2.12]
関連
→ Office Home and Student 2010を日本でダウンロード購入する方法 - 谷本 心 in せろ部屋