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あえて新型 iPad のダメなところを挙げてみる

new iPad 良いですねー 欲しいです。
でも孫さんが「バッテリー容量は倍!すげぇ」的なニュアンスで発言されていたり、レビューもRetinaディスプレイ以外のことをあまり書いてないので、敢えてここではネガティブな所を探してみたいと思います。気を悪くされたらゴメンなさい。


1.重くなった

 WiFiモデル 601g → 652g
 4GEモデル 613g → 662g

 少し分厚くなったことより質量アップが大きな問題です。
 バッテリー差があるとはいえ、ライバルの10型タブレットは500g台。
 REGZA Tablet AT700(535g)と較べると100g以上重い。


2.バッテリーの駆動時間が短い可能性
 
 駆動時間について、仕様表の記述は以下のよう

 ・ new iPad
  Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間
  携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間

 ・ iPad 2
  Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間
  携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間

 バッテリーが増えたのに全く一緒です。理由は消費電力が増えたためです。
 孫さんがバッテリーの倍増を褒めてましたが、駆動時間が伸びたわけではないです。

 さらに測定条件は明るさの自動調節をオフ(=おそらく輝度最小)なので、プロセッサと並んで消費電力が増えたと見られているLEDバックライトの影響が最小化されている可能性があります。実際にはiPad2より駆動時間が短い可能性があります。

 ※プロセッサはダイサイズ A5 122mm²からA5X 163mm²へ(参考


3.バッテリー充電時間が長い

 容量が倍以上に増えたので当たり前ですが、充電に時間がかかってしまいます。




4.プロセッサパワーが不足する可能性

 ピクセル数が4倍になりましたが、GPUも大幅に強化されたため描画に関しては支障ないようです。問題は今後Retinaネイティブのアプリが増えてくると、描画以外の負荷が重いアプリも出てくると思われ、2から変わってないと思われる ARM Cortex-A9 MPCoreでは手に余す可能性があります。

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以上、敢えてネガティブなところを探してみました。
しかし、製造プロセスは未だに謎です。32nmで微細化メリットをGPU強化に注ぎ込んだという声もありますが。後藤先生の解説待ちです。

ある業界関係者は、昨年の秋に、Samsungが32nmプロセスをAppleに推奨していると語っていた。それは、2012年春の製品では28nmは間に合わないが、32nmなら間に合うからだと説明していた。時期的に考えれば、Samsungの32nmであってもおかしくはない。しかし、一部の報道では45nmのままだとされている。
 → 【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 解像度を高めたAppleの新iPadとそのコア「Apple A5X」のポイント