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エルピーダ争奪戦、1次入札で落選した東芝、Hynixと組む
東芝がエルピーダの支援企業選定、第1次入札で落選。これは東芝の予定通りらしく、2次入札では次世代メモリで提携中の韓国SK Hynixと一緒に入札に参加とか。
→ 落選したはずの東芝、日韓連合でエルピーダの「台湾」狙う - 日経ビジネス
彼らが欲しいのはエルピーダが台湾に作った子会社、瑞晶電子(Rexchip)のファブ。
300mmウェハー、30nm DRAMが製造可能な最新ファブです。
参照
東芝幹部「単独で出る気は全然ないし、資産も丸々買おうとは思っていない」
国内の広島工場は要らないようで、日経ではGlobalFoundriesへの売却案が書かれています。GlobalFoundriesについてはエルピーダ破綻前にそういう話が出ています。
広島工場
統合案を成り立たせるためには、景気が悪化する時期における損失の元凶であり、巨大な固定費を生み続けているシステムLSIの製造部門の処置が課題になる。この引受先として白羽の矢が立ったのが、大手ファウンドリのGLOBALFOUNDRIESである。今回の統合案では、ルネサスの鶴岡工場と富士通セミコンダクターの三重工場、そしてエルピーダメモリの広島工場が、産業革新機構とGLOBALFOUNDRIESの合弁会社の傘下に収まることになっている。
(略)
一方、エルピーダメモリの広島工場は、DRAMの製造ラインではあるものの、一部の装置を置き換えれば28nmプロセスのシステムLSIを製造できるようになる。
→ 国内3社のシステムLSI事業統合、「言うは易く行うは難し」 - EE Times Japan
GlobalFoundriesが引き受けるうんぬんはこの辺から出てきたようです。
技術に詳しい業界関係者は「DRAMの機能は技術的にはもう他のメモリー製品でリプレイスすることが可能。もしかしたら3年後にはなくなっているかもしれない」とも言い、「エルピーダを丸々欲しがる会社があるとは正直、思えない」と厳しい意見もある。サムスン関係者も「周りではエルピーダの話題すら出ておらず、誰に買われようと興味がない」と語る。
→ 〔焦点〕エルピーダ争奪戦、米マイクロンと韓国ハイニックスが2強 東芝も諦めず | Reuters
DRAMそのものが無くなるというのはインパクトのある話ですが、PCが3年で無くなることもなければ、3年後のPCが脱DRAMしているとも考えにくいので少々ネタ過ぎると思いますが。
スマホ・タブレットなら置き換えるのは可能でしょうが、その製品が競争力あるかどうかは別です。タブレットの雄、iPadにしても倍々ゲームで搭載DRAMは増えてます。
第1世代 iPad 256MB DDR
第2世代 iPad 512MB DDR2
第3世代 iPad 1GB LP DDR2