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話題の東芝製コントローラー搭載 アイオーSSD

急速に注目を集めている東芝製コントローラー搭載アイオーSSDのレビュー。
 → SATA 6Gbps対応になった東芝製SSD「SSDN-3T120B」を試す
 → SSDN-3TBシリーズ | アイ・オー・データ機器

 結果は、リード速度はほぼ変化がないものの、ライト速度がおおむね70~80MB/sec向上し、規則性があり圧縮が効きやすいデータパターンでは、さらに性能が出ることがわかった。圧縮アルゴリズムを採用するSSDコントローラといえば、SandForce製が有名だ。つまり本製品もそのSandForceのコントローラをベースに独自カスタマイズを施した可能性が高い。


0Fill詐欺とも揶揄されることのあるSandForce製コントローラーの改良版らしいとのこと。

東芝がSandForceを選んだ理由ですが、こういう話があります。

あまり多くは、語られていませんが、現在のSSD向けコントローラは、すべてのNANDメモリに対応出来ているわけではありません。

 例えば、昨年人気になったIndilinxのBarefootの初期リビジョンは、SAMSUNGのNANDメモリの専用品のようなものです。現在は、Intel等にも対応し対応NANDメモリの種類を増やし、NANDメモリのマルチベンダー化を進めていますが、完全ではありません。

 また、東芝のコントローラは、いうまでもなく東芝製NANDメモリに最適化されており、他社製のNANDメモリへの対応は、基本的に行われていないはずです(外販の予定もないので当然だと思います)。SAMSUNGも同様だと思います。

 → 忘却の彼方: SSDコントローラメーカーの課題


SSDコントローラーは各社チップへの最適化が求められるという話です。

実際、SandForce社は東芝製24nm MLCフラッシュへの対応でわざわざプレスリリースまで出しています。

[PDF] SandForce First to Demonstrate 24nm Toshiba MLC Flash for SSDs

リリースでは東芝のエンジニア、SandForceのマーケティング担当副社長、双方が「working closely」という言葉で緊密な協力関係をアピールしています。この流れでSandForceベースのカスタマイズ品を出すというのは1つ考えられる流れです。


OCZに買収されたIndilinxですが、最新の「Vertex 4」ではIntel製NAND Flashを採用。
 → OCZ Vertex 4 SSD Review | StorageReview.com - Storage Reviews

Samsungは先ほど「SSD830」をリリース。これにはARM9ベースのトリプルコアを採用した独自のコントローラ「MCX」が搭載されています。
 → IntelやPLEXTORのライバル機と比較:日本で本格展開を開始した「Samsung SSD830」の実力に迫る

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 → 蹴茶: 東芝がSSDコントローラーを自社製から台湾製へ切り替え [11.3]