26
04

FIT補足 系統分離による問題

系統分離されている欧州ですが、それはそれで欧州で問題が起きています。系統業者にとっては再生可能エネルギーは調整コストがかさみ儲からないため、系統強化に消極的という問題です。

これは誰かが費用を補填し系統業者を説得することで解決が可能です。問題は補填はOKとしても費用を抑えたいところですが、すると今度は孫さんが主張する全量買取を諦める必要が出てきます(出力調整)。規模の小さい日本では当面縁の無い話ですが、増加ペースによっては問題になるかもしれませんので書いてみました。
参考1参考2 P34に試算あり

出力抑制
平成22年の試算なので、今回のFITは考慮されてません

ドイツで小規模の屋根型太陽光に高いFITが設定されているのは、系統に流すことなく、地産地消を勧めたいという狙いがあります(消費を促す意味で、全量買取ではない)。
 → 村上敦さんブログ: 「2009年の改正から、「自家消費ボーナス」というものを採用」

あと、再生可能エネルギーの普及でさらに日陰者になる(稼働率が下がる)バックアップ用火力発電を誰が負担するのかといった問題も提起されてますが、長くなるので割愛します。