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Apple、Googleに機能制限されたスマホ用ブラウザの限界

高機能化する“HTML5”ですが、未だ端末内蔵のカメラを操作することはできません。
それはなぜか?を解説するKDDI総研 小林氏コラム。

実は操作する機能は「Device API」としてW3Cで仕様策定が進んでおり、「CSS3」のような過去の事例からすると、公式勧告を待たずに実装されてもおかしくない。しかしこの「Device API」についてはAppleもGoogleも動きが鈍い。そこには両者の思惑があるとのこと。

なぜ、こんなことになってしまうのか? それはAppleとGoogleがHTML5を戦略的に活用しているからだ。確かに両社とも以前から、HTML5には強くコミットしている(あるいは、少なくともそうした姿勢は見せている)。が、その一方でウェブ・アプリがあまりに強力になってしまうと、彼らのネイティブ・アプリ配信市場である「App Store」や「Google Play(旧称Android Market)」の客をウェブ・アプリに奪われる恐れが出て来る。これを未然に防ぐために、AppleやGoogleは彼らが提供するモバイル・ブラウザーからDevice APIのような最先端のHTML5機能を敢えて外しているのだ。
 → スマホユーザーはなぜ最新ブラウザー技術を使えないのか - デジタル - 日経トレンディネット


これを打ち破るには第3勢力とも言えるMozillaのブラウザOS「Boot to Gecko」などの躍進に期待がかかるとしています。