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関西電力「火力8基停止」のその後
今月上旬にソーシャルネットワークで話題になっていた赤旗の記事。大飯フル稼働 火力8基停止/関電に怒り “電力不足ウソか”
関西電力の「需給予想」によると、9日の需要を2080万キロワットと予測。それにたいする総供給量は、大飯3号機の再稼働で118万キロワットを得ることができ、火力や水力などを合わせて2434万キロワットになると試算。電気使用率は85%にとどまり、「安定」としています。
このため、現在もっとも供給力の大きい火力発電(9日の試算は1088万キロワット)を一部停止しても「安定」供給が可能という計算です。
報道を知った大阪市民からも「大飯再稼働は関電の利益が目的だった。これで電力不足は全くのうそであることが明らかになった」「詐欺かペテンか。あまりに腹が立って言葉がみつからない」との憤りの声があがっています。
1年で最も電力消費の増えるピーク時に火力を停止することがあるのか?
単純に疑問を感じるところです。ちょっと調べてみました。
関西電力は自社サイトやfacebookで毎日火力発電の稼働状況を告知しています。
その情報を元に表を作成。
問題視された9日。止まったのはピーク運用の 石油火力です。
確かに止まってますが需要の多い日は稼働しています。ピーク運用とベース運用の差がありますので、これが「ペテン」かと言われると微妙です。突っ込み所としてはズレている気がしないでもないです。
ちなみに電力需要はこのように推移。
出典: 関西電力でんき予報掲載実績 2011
個人的には「足りる、足りない」論議より、補助金や総括原価方式の中身など金銭面での追求、あとは原発稼働・非稼働による電力料金の将来像を知りたいところです。
積立金を消化中 来年は無い
出典: www.meti.go.jp/policy/safety_security/pdf/120409-2.pdf
廃炉の結果、電気料金はどの程度あがるのか。2割、3割と値上げされると病気の家族がいて節電も限界のあるうちのような家庭は非常に厳しい。来年はFITの負担も始まります。電気料金どうなるんでしょうね。
経済性が担保されるのであれば、別段反対する理由もないのですが。