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Apple vs Samsung 東京ラウンド UIの判定は来年か?

東京地裁はアップルの訴えを棄却。サムスンに軍配が上がっています。
 → Engadget Japanese
 → スマホ楽曲同期の特許訴訟、アップルの主張退けサムスンに軍配 -INTERNET Watch

インターネットwatchのタイトルがわかりやすくていいですね。
本田さんのまとめが非常に簡潔です。



個人的に要点と感じたのは以下2点。

 ・ 今回は“地裁” Appleが勝てると踏んでいるなら控訴、知財高裁にいく
 ・ アメリカの裁判とは訴えの内容が全く異なる。本件は “同期” が対象

テキトーというと聞こえが悪いですが、地裁の判定はグリーが逆転敗訴した例のように、結構ひっくり返ります。知財高裁に控訴するかどうか。

そしてもう1つ、今回の訴訟は “同期” システムが対象です。
大雑把に両者の主張は以下

 Apple「同期で音楽データの総時間やファイルサイズを比較。これは特許侵害」

 Samsung「ファイルサイズしか比較してない」

で、東京地裁はSamsungの主張を認めたと。「ファイルサイズしか比較してないのかよ!」というツッコミはさておき、これだけ見ると妥当な判決のような気がします。


先日まとめたように、アメリカの裁判と今回の裁判は中身が全く異なります。
アメリカで争点となったUIの訴訟は日本においては現在審理中です。
 → 蹴茶: Apple vs Samsung 訴訟 陪審員の動き、そして海外の反応 [8.27]

なお日本では、スクロールした画面が端に当たり跳ね返るような動作をする「バウンシングスクロール」と呼ばれる技術についても争点となっている。これについては現在も係争中で、審理の進み具合によっては、地裁判決が来年以降にずれ込む可能性もある。
 → スマホ・PC間の同期技術、アップル特許の構成要件外 - 日経


UIの判定は来年でしょうか。