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iPad、iPad mini、iPhoneの液晶パネル勢力図

iPad、iPad mini、iPhone、それぞれの液晶をどこが受注しているのか。

シャープは中小型液晶パネルを亀山工場(三重県)で生産している。このうち、亀山第1工場では、「iPhone 5」向けの液晶パネルの生産が一時の出遅れを挽回し、フル稼働に近づいてきた。一方、問題なのは高精細・低消費電力が売りのIGZO液晶を作る第2工場だ。iPad向けパネルでは、韓国のサムスン電子とLG電子が約4割ずつのシェアを握るのに対し、シャープはおよそ2割にとどまり、足元の稼働率は4割程度と深刻な状態が続く。(略)

 アップルが近く発売する「iPad mini(仮称)」では、そもそもIGZOの高性能が必要とされず、LG電子などにパネル受注をさらわれた。
 → シャープ、液晶巡るジレンマ:日経ビジネスオンライン


iPadはLG、Samsungが4割、4割になってますが、新たな地殻変動も起きています。

調査会社ディスプレイサーチによると、アップルがタブレット端末「iPad(アイパッド)2」「新型iPad」に採用している9.7インチLCDの8月の出荷量は526万1000台だった。9.7インチLCDを搭載しているタブレット型端末はiPadだけだ。 サムスンディスプレーの出荷量は68万3000台で全体の13%を占めた。5月の288万4000台(シェア41.3%)から76%減少した。
 → サムスン アップルへのLCD供給量が76%減少 - 聯合ニュース


3ヶ月で76%減

41.3%あったiPadパネルシェアは13%に。
Samsungが凄まじいスピードで干されてます。

代わりにLG Displayがシェアを伸張。
シャープも一緒に伸びるかと思いきや、Samsungと一緒に出荷量減。

LG以外に代役を担っているのが、2011年にNECの液晶子会社を買い取った中国 天馬微電子 (Tianma Microelectronics)や、台湾 瀚宇彩晶(HannStar Display)社。新興勢力が伸びてます。HannStar社は結構見かける名前です。

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 → 台湾トップが描く液晶戦略(第5回) HannStar社:中型パネル事業に活路,「5.3世代」工場の生産性を生かす - Tech-On!