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太陽光電池(ソーラーパネル)のリサイクル動向
将来ソーラーパネルを廃棄しようと思っても有害重金属の処理に困ってしまう!という話が流れているらしい。通常の太陽電池は以下のまとめのようにリサイクル・リユースされている。→ みずほ情報総研:太陽電池モジュールのリサイクル・リユースの動向
普通にリサイクルできます。mizuho-ir.co.jp/publication/co… 思い込みでデマ流してたら、批判対象の方々と同じ穴の狢かと。 QT @kagakuma: 太陽光発電を祭り上げた反原発厨の50年後が!廃棄のときに出る有害重金属の処理に困って
― Keiichiro SAKURAIさん (@kei_sakurai) 10月 23, 2012
噂の火元として考えられるのはカドミウムを使う米ファーストソーラー。
→ First Solar
ここは回収まで一貫して手がけることをウリに、有害金属であるカドミウムを使ったソーラーパネルを売っています。シリコン高騰時は他社を圧倒していた会社です。
しかし、会社の寿命がどんどん短くなるグローバル時代。はたして30年後、40年後に訪れる廃棄の時期に会社は存続しているのか?約束は守られるのか?疑問は残ります。(回収費用は別会計で基金となっているが、リサイクル施設は維持されるのか?等々)
→ 【会社の寿命】今や"寿命"はわずか5年:日経ビジネスオンライン
ファースト・ソーラーは、割高な処理済みのシリコンを利用せず、特許を獲得している、太陽光を電力に転換する際にテルル化カドミウムをガラスに適用する技術を利用している。(略)
米労働省が有毒金属に指定しているカドミウムは、呼吸器や腎臓の疾患を引き起こす。ファースト・ソーラーの売上高の9割以上を占めるEUでは、電池や関連電気機器へのカドミウムの使用が禁止されている。
ファースト・ソーラーは2月21日、SECへの届け出のなかで、EUが太陽電池にも禁止措置を拡大すれば、同社の現行の技術は「実行不可能」になる可能性があるとの見方を示した。
競合企業は、ファースト・ソーラーと同様の薄膜モジュールを製造しているが、毒性のより低い物質を利用している。米デイスター・テクノロジーズのスティーブン・デルーカCEOによると、同社はカドミウム利用によるリスクを回避できる銅・インジウム・ガリウム・セレン化物を使用している。
デルーカCEOは「実際に、カドミウムに対する懸念は強まっている」と指摘。「製品の寿命が終了する時、どこに廃棄すればいいのか」と疑問を投げ掛ける。
→ Bloomberg Printer-Friendly Page