Samsung、次期 S シリーズの有機ELパネル製造に苦戦中

こんな噂がDIGITIMEに流れてました。

Rumors in the market have been spreading that Samsung Electronics is working on developing a new smartphone for its S-series that will have a 441ppi display, but is having issues in obtaining panels for the handset from Samsung Display (SD) due to lacking high-end technology, according to industry sources. The sources said the panel is a 4.99-inch AMOLED panel, which SD reportedly does not have technology to mass produce due to issues with its evaporation process technology.
　→　Samsung struggling to produce 441ppi smartphone panels, say sources

市場ではSamsungが 441dpiの解像度を持つ新Sシリーズを開発中と噂されているが、関係筋によるとSamsung Display社がハイエンド技術を持っていないため、パネル確保の問題に直面しているという。そのパネルは 4.99インチの有機ELだが、伝えられるところによるとSamsung Display社は蒸着プロセス技術で問題を抱え、大量生産技術を確立できていないという。

SD is reportedly seeking more advanced LITI technology from 3M that will enable OLED materials to be printed on glass more smoothly. However, the sources added that SD is still having issues with that technology, particularly with blue-colored materials, causing delays in the mass production stage.

聞くところによると、Samsung Display社は有機EL材料をよりスムーズにガラスにプリントできるアドバンスドLITI法を3M社に求めているとのこと。しかしその技術でも、特に青色の材料で問題を抱えているため、大量生産への遅れが生じている。

いまのところ精細度では有機ELはLTPS（低温ポリシリコン）液晶に及びません。どちらかというと低解像度なイメージがあります。そこから一気に443ppiというLTPS並みに高精細な有機ELを生産しようとしているようですが、困難に直面しているとのこと。

この話を聞いてあれ？と思ったのは、先日記事になったシャープからSamsungへの液晶供給の話です。次期Galaxyシリーズ用 5インチで、解像度は 443ppi。なんでライバル社から調達？と訝しんでいたのですが、目処の立たない有機ELの代わりに、シャープ液晶が急遽代役に抜擢されたと考えると納得のいく話ではあります。
　→　蹴茶: 1月にシャープが発表した5型 1920x1080 液晶はGalaxy用らしい [10.18]