最新 Smart TV の対応コーデックを調べてみた

LGとSamsungが新型Smart TVをCES（2013年1月8日～1月11日）で発表予定。


出典: LG Newsroom　／　Flickr

両社とも見事に額縁（ベゼル）が無くなってます。「ベゼルはデザインに不可欠」という意見もありましたが、狭額化が行くところまで行った感じです。個人的には薄々ベゼル万歳なので魅力的ですね。

物理的なデザインを施せる箇所はもはや足のみ。
それゆえか、LGもSamsungも妙に凝った造形になっているのが面白いです。


2013年のSmart TV

■ LG Electronics

ベゼル幅約1mmという「GA7900」とスタンダードモデルの「GA6400」シリーズ。
　→　LG outs seven-strong 2013 Google TV range - SlashGear
　→　LG「Google TV」対応大型テレビを7モデル投入へ - ITpro





■ Samsung

Samsungも足が凝っています。2枚目の写真のように壁掛けしてしまえば、関係ありませんが。
　→　Samsung teases 'whole new Smart Hub' on Flickr feed, CES launch confirmed
　→　Samsung Smart TV Unveils New Smart Hub | Flickr - Photo Sharing!


「Hi, TV」と呼びかけると電源が入ります。音声検索の他、ジェスチャーで操作可能。


日本では「Smart TV」はイマイチ受けませんが、米国ではそれなりの存在感がありますね。

YouTubeなどの映像配信や、ローカルのmp4やwmvファイルなど「何でも映す」方向でTVが進化するのであれば、Google TV に準ずるかどうかさておき、Smart TV 化は避けて通れぬ道です。



ちなみにLGもSamsungもSmart TVに音声検索を付けてます。
PCやタブレット以上に、TVでは音声入力が必須機能になるのでは。

出典: LG Google TV


テレビの対応フォーマットを調べてみた

これが調べて驚きましたが、現行の2012年モデルでも呆れるほど対応フォーマットが増えてます。

■ LG

2012年2月発売の55G2の対応フォーマットです。

出典: LG USA

mp4、wmv対応はあたりまえ。mkvやdivx、果てはflvまでサポートしています。音声コーデックの対応も幅広いですね。


■ Samsung

こちらも2012年2月発売、LED8000シリーズを例に取ってみると


出典: Samsung

LGをさらに上回る対応フォーマット数。webMまで対応してます。
なんじゃこりゃレベルです。


■ 東芝

それじゃ国内勢はどうなんだ？ということで、代表として東芝のREGZA Zシリーズの再生フォーマットを調べてみました。
　→　REGZA Z7：東芝


出典: 取扱説明書PDF

うーむ。

昔はできなかったUSBメモリ内のmp4ファイルを再生するぐらいには進化していますが、wmvすら非対応。上位のXシリーズでも状況は変わらず、ファイル再生にまで手が回っていないようです。この傾向は米国向けモデルでもあまり変わりません。

ちなみに、REGZA Z7の対応ネットワークサービスは以下の通り。

出典: Z7/ネットワーク｜液晶テレビ｜REGZA：東芝

「日本製TVは価格でこそ負けるが、まだ画質では負けてない」とよく言われますが、狭額化と利便性に関しては逆に負けている状態と言えます。奮起を期待したいところです。