金属加工も可能な 3Dプリンタ Win8も対応に動く
「Win8.1は3Dプリンタを標準サポート」この話は少し前に流れてましたが、その解説がITmediaに載ってます。
→ Windows 8.1の「3Dプリンタ対応」って、どういうこと?
「3Dプリンタ」と聞くと樹脂の塊を想像しますが、実際は金属加工用の3Dプリンタも実用化されています。
樹脂
3Dプリンタによる金属部品の直接製造である。3次元電子ビーム積層造形装置「ArcamA2」(スウェーデンArcam製)を使って、長さ200×幅200×高さ350mmまでのサイズの金属部品を3Dデータから直接製造できる。使用可能な金属材料は、64チタン合金(Ti6Al4V)、純チタン、チタンアルミニウム(Ti-Al)、コバルトクロム(CoCr)である。
電子ビームを使うArcamA2は、レーザーで金属材料を焼成する3Dプリンタよりも剛性の高い金属部品を製造できることが特徴。実際に、レースカーの部品を製造するのに用いられているという。
→ 3Dプリンタは自動車の金属部品開発にも活用できる、木型レスや部品の直接造形も - MONOist
こちらが金属3Dプリンタの「Arcam A2」。
出典: Arcam AB
チタンやコバルトクロム合金の粉から、このような複雑なパーツを作れるとのこと。
出典: Arcam AB
出典: Arcam AB
少量生産向きということで、レースカーの部品やロケットエンジンのパーツ、骨の代替として体内に埋め込むインプラントなどが視野に入っています。
3Dプリントは、ロケットエンジン製造コストの削減に役立つ(製造に1年間かかるパーツが、4カ月以下で製造できる可能性もあるとされている)。
→ 「3Dプリントでロケットエンジン製造」が進展:NASA « WIRED.jp
鋳型職人を育てるのではなく、コンピューター制御で打破してしまおうというのがいかにもアメリカ的ですね。
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→ オバマ政権の3Dプリンター政策「アメリカに製造業を呼び戻す」:ITpro
→ “3Dプリンター革命” - NHK クローズアップ現代