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2年以内にモバイル用HDDの半数がハイブリッドに - 東芝予測

北森さん記事。

東芝はMobile向けドライブにおいてこの2年間にNANDフラッシュと磁気回転ディスクを組み合わせたHybrid HDDが大きな割合を占めるようになると考えている。
 → 北森瓦版 - 2年以内にMobile向けHDDの半数がHybrid HDDとなる―東芝予測


32GBが1500円で叩き売られる今となっては10GB前後のNANDコストは大きな問題ではなさそうです(ファームウェアの開発コストは別ですが)。

それでいて、SSDに半ば迫れるのであれば付け加えない選択肢は無いということでしょうか。NANDメーカーでもある東芝のポジショントークという側面もあるかもしれませんが。


容量で負け始めたHDD

容量ではSSDに負けないとしていたHDD。
確かに3.5インチではそうなのですが、最近急成長するウルトラブック分野ではちょっと様相が違ってきています。

PC市場の主役になりつつあるウルトラブックでは7mm厚、mSATAの需要が急拡大。7mm厚では1プラッタしか搭載できないため、容量は500GBどまりとなり、容量でもSSDに負け始めています。

関連
7mmよりさらに薄い5mm厚も出始めています
 → Western Digital、5mm厚の2.5インチハイブリッドHDDをサンプル開始 - PC Watch
 → HDDプレイヤーは5mm厚デザインの開発を推進している - DIGITIME


HDD協会セミナー

過去のHDD協会セミナーではSSDは限定的な採用に留まるという意見が主流です。

2009年のセミナー

■SSDがHDD市場に与える影響は限定的にとどまる
この「初期需要」は、本格的な需要に結びつくわけではない。だまされないようにと久保川氏は注意を促していた。そして300万台というSSDの出荷台数も「初期需要」の範疇を超えていないとの見方を示した。
(略)
フラッシュメモリの容量単価低減速度(チップ単価が同じ場合は容量拡大速度)が年率40%以下の場合は、SSDの市場は限定的なものにとどまり、HDDの市場に大きな影響を与えることはない、ということであると久保川氏は述べていた。
 → 日本HDD協会2009年1月セミナーレポート



2012年のセミナー

SSDがノートPCのストレージで主役となることは、近い将来にはありえない。馬籠氏の予測では、2012年のPC市場でSSDの採用率は4.6%にとどまる。またPC以外の用途を含めても、SSDの出荷台数は2013年でもHDD出荷台数の6.8%にしかならない。出荷台数ではSSDとHDDでは圧倒的な差がついたままだろう。
 → 日本HDD協会2011年1月セミナーレポート


さすがに2013年にノートパソコンの過半がSSD搭載ということは無いでしょうが、2,3年のスパンで見るといい勝負になりそうな気がします。今月25日に迫った2013年のセミナーが気になりますね。