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米Dellが近く経営陣による買収で上場廃止か?

米Dellの現CEOであり創業者でもあるマイケル・デル氏が株式買収、MBO(マネジメント・バイアウト)をしかけるとの噂が。Microsoftも一翼を担うとのこと。
 → 米デルが近く身売りで合意、4日にも発表へ=関係筋 | Reuters

経営陣が自社の株を買い上げてしまうMBOは最近日本でもチラホラ聞くようになりました。よくメリットとして言われるのが上場廃止で短期利益を求めるプレッシャーが減り、長期的な戦略を立てやすくなる点です。

もっともかつてのジョブズや、現Amazon CEOであるジェフ・ベゾスは上場しつつも株主を説得しうる将来性を見せることで長期計画を実現してしまっています。これはカリスマCEOならではの剛腕です。
 → 「夢が掲げられている限り、(Amazonの)株価は上昇するだろう」
 → アップルとは対照的な反応、投資家は成長性に期待

端から見ても米Dellに株主を納得させられるだけの将来性があるようには見えませんし、残る手段の1つとして株主が納得する価格での株式買収、MBOが出てきたのだと思います。(経営陣ではなく従業員が主体となるEBOという手法もあります)

再び成長路線に戻ることができ、再上場できればマイケル・ デル氏は莫大な資産を得ることになりますが、Android事業も頓挫しており、相当険しい道だろうとは思います。
 → DellがAndroidスマートフォンから撤退――「Windows 8」タブレットにフォーカス - ITmedia Mobile