03
04
2013
消火器 蓄圧式と加圧式、切替の背景と外見上の違い

消火器 蓄圧式と加圧式、切替の背景と外見上の違い

日常的にある消火器ですが、現在炭酸ガスを発生させて圧力を加える 加圧式 から、事前に圧力を加えた状態で保管する 蓄圧式 へ換わっていっています。

平成20年度の消火器の製造内訳 まだまだ加圧式が多い
消火器 製造内訳
出典: [PDF] 消防庁


背景にある消火器による事故

背景には老朽化した消火器による事故があります。
2009年には加圧式が破裂し、跳ね上がった消火器が小学生の頭に当たり重体に。
 → 消火器が破裂、頭直撃の小4重体 大阪・東成の駐車場 - 47NEWS

過去10年間で実に3名もの死者が出ています。

消火器事故
出典: [PDF] 消防庁


消防訓練に来られていた消防士さん曰く
「過去に起きた消火器事故はいまのところ全て「加圧式」によるもの」

とのこと。消防庁の資料によると腐食による本体容器の強度低下を主要因とする過去10年間(平成12年~平成21年)の事故は計74件(内容不明の案件を除いた全135件中の約55%)。

内訳は
 ■ 加圧式:70 件(95%)
 ■ 蓄圧式:1 件(1%)
 ■ 不明:3 件(4%)
ということで蓄圧式も1件事故を起こしています。
もっともこれは廃棄処理施設で潰したときの事故とのことで、家庭を含め日常の場での事故ではありません。


加圧式と蓄圧式の見分け方

外見上、最もわかりやすい違いは圧力計の有無です。
蓄圧式は内部の圧力が抜けてしまうと訳に立ちませんので、圧力計が付いています。

加圧式と蓄圧式 違い
出典: ヤマトプロテック | より安全性の高い消火器への生産シフトについて

 → 消火器 - Wikipedia

 → 酸素ボンベが破裂、作業員死亡 15メートル飛ばされる :日本経済新聞
 → 60キロ鉄製ボンベ破裂、男性直撃死亡 - 社会ニュース : nikkansports.com