12
05
2013
裏表のないUSB新型コネクタが来年中頃に、その背景を考える
裏表のないUSB新型コネクタが来年中頃に、その背景を考える
ほほー「次世代コネクタ」と位置づけられた新形状のUSBコネクタが来年出てくるそうです。
→ 遂にきた!USBコネクタ新規格は裏表どっちでもOKに!! - ガジェット速報
→ Next Generation USB Connection Definition Underway プレスリリース
かいつまむと
・全く新しいデザイン
・USB2.0 Micro-B と同等の小さいサイズ
(New smaller size – similar in size to the existing USB 2.0 Micro-B)
出典: USB - Wikipedia, the free encyclopedia
・ケーブルの向きを気にする必要はなくなる
(users will no longer need to be concerned with plug orientation/cable direction, making it easier to plug in)
・より強力な充電をサポート
(The Type-C connector and cable will support scalable power charging)
・既存規格との直接の互換性はないが、変換ケーブル・アダプタで使えるようにする(?)
(the Type-C specification will define passive new-to-existing cables and adapters to allow users to use their existing products. )
・2014年第1四半期に業界プレビュー、最終仕様を2014年中頃に発行できるよう目指す
(The USB Type-C specification is targeted for industry review during the first quarter of 2014 and a final specification is expected to be published by the middle of 2014.)
不格好な USB3.0 Micro コネクタ
新デザインに踏み切った理由としては、1つには既存のUSB3.0対応コネクタが「もう限界!」というのが考えれます。
リリース文ではスマホ&タブレットを想定していることが書かれていますが、既存のモバイル用microコネクタは USB2.0の横に3.0分を増設した形状になってます。
継ぎ足し感がスゴイです
拡張余地があれば形状そのまま、もありでしょうが、既に限界突破してます。
この不格好さが AppleをLightningコネクタに走らせたのでは?と思ったりしますが、採用例としては、先日発表された Galaxy Note 3 がこれを使ってます。
「刷新しないと…」とIntelを筆頭とするUSB.orgが思っても不思議ではないです。
充電ケーブルとしてのUSB
充電機能も重要度を増しています。給電容量はどんどん強化されており、拡張規格「USB PD」では既にノートパソコンを充電できるほどになっています。
→ USB Power Delivery
→ 蹴茶: 100W給電、USBでノートパソコンも充電できるUSB PD [9.15]
どこまで対応するかはメーカーの選択次第です。どのケーブルでも100W流れるわけではなく、ケーブルもUSB PDケーブルが必要なので、普及する兆しはあまり見えていません。
ここで新デザインを機に、データリンクから充電まですべてが1本で済むオールマイティなケーブルとして「Type-C」を打ち出すのであればなかなか効果的。
理想としては、充電も映像もUSB 1本で済むことになります。
関連
→ 蹴茶: Lightningコネクタのまとめ microUSB 3.0と比較 [9.13]
→ スマホのUSB給電でノートPCが動作可能に――拡張規格「USB PD」の技術デモ - ITmedia
→ 蹴茶: 新iPhoneのDockコネクタは小型化か。USBとDP入り? [7.30]