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2013
名曲だけでは売れない時代のmy解釈
名曲だけでは売れない時代のmy解釈
曲の良さだけでは売れないというのは半ば常識化してきていますが。オリコンでEXAILが5位に入りAKBの牙城に食い込んだとか。でもAKBも嵐も、なんとなく売れてる理由は分かるのだけど。EXAILって何で売れてるんだろう。中年のオジサンが山のように集まって踊って、歌の上手いホストが歌謡曲ライクな歌を歌ってるだけに見えるんだが…謎だ
― 本田雅一(本人未確認) (@rokuzouhonda) 2013, 12月 15
蹴茶流の解釈。
楽曲購入の動機は「物語で買う」「名曲だから買う」の2点に大別。人によって比重は異なります。物語性としてはかつてはCMやドラマ、アイドルは今も昔も重要な物語で、ゲームやアニメのタイアップ、ボカロもその1つです。
「名曲」で買うリスナーも健在であるものの、ここに売るにはロングテールが壁となります。かつては店頭やラジオ、生口コミなど限られた競合に打ち勝てば良かったのですが、いまや昔の曲もワンクリックで試聴、YouTubeは年中PV状態です。
世界中x過去数十年分の楽曲と張り合うことに。
100%曲の良し悪しだけで勝負!というのはほぼ無理ゲーで、なんらかの物語性が売れる売れないを左右します。
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仮に人気のボカロ楽曲を、無名時代に歌唱力のある人間が歌い素で売り込んでいたらどうなっていたか。おそらく今ほど売れません。曲の良さで勝負しては何度も弾かれてきた“野生のプロ”が1万円そこそこで買える「ボカロ」という物語(フック)に惹かれるのはごく自然の流れともいえます。
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最近はボカロも一般化してきて、物語性が弱まってきたのが界隈の問題です。自己プロモに長けたPは自身のカリスマ性を高める方向に注力してますが、黎明期よりもハードルは確実に高くなってきています。
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何であれ“慣れ”は不可避なのでミクさんの失速もやむを得ないのですが、正直、先のコンサートは再加速に失敗したと思うのです。いや、普通に成功ではあったのですが、スクリーンを通してそこに居る感が満ち満ちていたかというと「?」。照明次第でもっと上手くやれたはずなのに惜しい。