06
02
2014
ケータイ基本料金 2700円は終わりの始まりか?

ケータイ基本料金 2700円は終わりの始まりか?

「ユーザー逃げ場なし」と銘打ち、話題になったエントリー。
 → ユーザー逃げ場なし――ソフトバンクも「完全通話定額」追従で、大手3社の基本料は2700円横並びに – すまほん!!

新プランで先行したドコモ(ドコモ報道発表資料)。
auとソフトバンクは6月中に似たプランを出してくると報じられています。

賛否両論うずまく新プランですが、予約は好調とのこと。
 → 「今週末のスタートまでには200万件を突破する見込み」

巧いのが発表会で使われた資料です。

ドコモ パケあえる 図1
出典: ドコモ 報道発表資料

これだけ見ると「あらお得」。

よくよく見るとちょっと妙で、

 ・ 全員毎月 1500円分の通話
 ・ iモードを使い切る女子高生(女子大生?)のお姉さん

ドコモ パケあえる 図2

新プランでは基本料金が大幅アップしますが、全員に通話料金を被せることで値上がりの差額を埋めてます。家族間通話だけの人、話しても数百円のユーザーにとっては大きな値上がりとなります。

今後、LINEなどIP電話の台頭でどんどんゼロに近づいていく通話料を、ヒョイと減りようのない基本料に移してしまう妙策です。巧い。

そしてお姉さん。通話専用でガラケーならともかく、いまどきLINEも使えないiモードで上限4200円というのはファンタジーな気が。10GBというパケット枠を揃えたまま、旧プラン側のパケット料金を増やすことに成功しています。

 → パケット定額サービス | 料金・割引 | NTTドコモ
 → パケット・バイト換算 | 料金・割引 | NTTドコモ
 → 新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始 | NTTドコモ

新プラン見て思ったのは「パケット従量制の復活」。
シェアパック分を使い切っても128kのリミットモードで使い続けられますが、お父さんなんかは我慢ならんとパケット枠を追加購入することになりそうです。そして親の財布となれば、バンバン使うのが子供です。恐ろしい策だ(笑)



しかし、こんなに搾り取ってばかりいると 2、3年後に MVNO+中台系の格安スマホが一大勢力になる可能性も生まれます。アーリーアダプター層で留まればともかくも、女子高生あたりが使い始めたらもう戻らないですよ。

サムスンなんかよりも、中国系で勢いのある小米あたりがコワイ。読者モデルなどとタイアップして、貧乏くささを払ってもらえばあっさり入ってくるんじゃないでしょうか。
 → 「(小米は)交流サイト(SNS)を利用したマーケティングが非常にうまい」