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2014
mini ITX 組立記 vol.2 冷却ファンの騒音低減に取り組む
mini ITX 組立記 vol.2 冷却ファンの騒音低減に取り組む
前回→ 蹴茶: mini ITX 組立メモ AIMB-270xISK-110 VESA [2014.4.25]
mini ITX マザー「AIMB-270」のその後。
暇を見ていじってましたが、焦点はやはり冷却ファンの音です。
AIMB-270は産業用マザーということもあり、最初からCPUとCPUクーラー(ヒートシンク+冷却ファン)が付いてます。冷却ファンの仕様は5cm角で回転数は 6500rpm。
外付けドライブの背面にもこれぐらいのファンがよく付いてますが、高回転の小径ファンという時点で騒々しいのは不可避です。
ネジ4本外せば外れます 自作用マザーではありえない場所にSATAコネクタが…
ファンの表にはCoolerMasterのシールが貼ってますが、裏にはDELTAのシール。型番から探すと、仕様表はおそらくこれでしょう。
→ デルタアメリカ (PDF)
マザーボードのファン関連機能
ITXマザーでも自作向けだとマザー自身がファンコン機能を持っていますが、本機は組み込み用だけあってオーバーヒート警告と停止のみのシンプル構成です。
Speedfan
ファンコンユーティリティ「SpeedFan」は回転数は読みますが、デフォルトのままではファンコントロールは機能しませんでした。
設定をうまくいじれば動作するのかもしれませんが、私の技量ではにっちもさっちもいかず、諦めてファンの換装に踏み切ることにします。
ファン換装 12cm
ダメ元で手持ちの 12cm 静粛ファンを乗せてみる。
→ ASCII.jp:じゃんじゃん亭オリジナルの磁気浮上式ベアリングを採用した12cm静音ファン
さすがに静かです。が、低負荷では問題ないものの、ニコ動を複数開いたりすると途端に冷却が追いつかなくなり、BIOSによるけたたましい警告音と共にシャットダウンしてしまいます。
12cmファンは風量的には大きな数値を持っていますが、今回のようにヒートシンクの面積が小さいとうまく行きません。より密な風を送らないとダメなようです。
ファン換装 9cm
次は 比較的高回転の9cmファンに換えます。
最大回転数は 2500rpm、PWM対応の4ピン仕様。
→ 株式会社サイズ | 商品詳細 |鎌風の風PWM
当たり前ですが、5cmファンの載っていたヒートシンクには載らないので、結束バンドでケース側に固定します。なぜ9cmかというと、収めるのならこれがぎりだったからです。
12cmでも入るには入るのですが、コネクタを殺してしまいます
再度、Speedfan
4ピンのPWM対応ファンに換えたことで、Speedfanが効くようになりました。
「Advanced fan control」機能で温度ごとの回転数を設定します。
結果、シャットダウンすることはなくなりました。
瞬間的に70度超えているので、問題ありといえばありなのですが。
エアコンなし、室温は28~29度
ファンの最低回転数をあげれば、突発的な70度超えを抑えることはできますが、今度は騒音が大きくなってしまいます。
この辺はトレードオフです。通常の自作であればヒートシンクをより高性能なものにするなど対策がとれますが、本機ではちょっと難しい。
グリスの塗り直しはおそらく効果ありですが、本レポではスルー。
騒音ビフォーアフター
きっちり同じポジションで取ってませんが、その辺はテキトーに。
換装前
換装+Speedfan制御後
アイドル時はもちろんですが、高負荷時もファンノイズが若干低音寄りになり、ストレスは減ってます。
CPUクーラー換装
検討だけですが、替えのCPUクーラーを探してみました。
→ 「Socket G1用クーラーの単品販売を確認したのはこれが初めて」
→ モバイル向けCore i7/i5/i3で採用されているSocket G1対応の薄型CPUクーラー
本機のソケット(Socket G1)は自作ではあまり使われないので、対応するクーラーもほとんどありません。
ソケットに対応していてもCPU周辺に高さのあるコンデンサやコネクタがみっちり配置されているため、換装は不可能です。
ちなみに、ASUSマザー
参考まで ASUS Z97シリーズのITXマザー。
CPU周辺が綺麗に整理され、汎用性の高いレイアウトになっています。
出典: ASUS
楽しく静粛化に取り組めた本機ですが、より自由度の高い自作向けの Mini ITXマザーでもう1台組みたくなってしまいました(笑)
前回
→ 蹴茶: mini ITX 組立メモ AIMB-270xISK-110 VESA [2014.4.25]