色々と変な使い方ができるLGの曲面ディスプレイ

これの続き。
　→　蹴茶: LGディスプレイ 30型オーバーの曲面モデルと4Kモデルを比較 [11.6]

LGの曲面ディスプレイ 34UC97-S。

画面がカーブを描いている点が最大の特徴ですが、機能的にも面白いものが色々付いています。


Thunderbolt 2 対応

同時発表された 4Kモデルにはできない、曲面モデルオンリーの機能として Thunderbolt 2 対応（2ポート搭載）があります。



そして Thunderbolt 2 によるデイジーチェーンが可能。+２ディスプレイ。



つまり、ケーブル一本でこういうことが！



…できるかというと、微妙なところです。単純に計算してみても

　(3440×1440 ×24bit ×60fps) × 3枚 ≒ 21.4Gbps

20Gbps超の帯域がいることになりますが、Thunderbolt 2 の帯域は 20Gbpsなので、ケーブル1本では帯域不足です。

最上位のMac ProのGPUは 4Kの画面3枚でもOKなようですが、「ケーブル1本で」というのは難しいかと思われます。まぁ無理に1本に絞ることはないのですが、たこ足より数珠つなぎの方が配線的にはシンプルです。

Apple公式サイトより

出典: Apple - Mac Pro

ちなみにDisplayPort 1.3では 32.4Gbps まで帯域が拡張
　→　5120×2880ドットの“5K”解像度に対応する「DisplayPort 1.3」を策定



Dual Linkup

次にDual Linkup。

これは 2台からの映像入力を左右に分けて映す機能です。



HDMIやDisplayPort、Thunderboltの映像を同時に映し出すことができます。


出典: 取扱説明書

複数台のPCを同時に使いたい人には重宝する機能かもしれません。



Dual Linkup で 疑似マルチモニタ

個人的にはですね、これを疑似マルチモニタとして使ってみたい願望があります。

1台のPCから、2本のケーブルを出して、2本とも1台のディスプレイに接続。
一件、意味ないのですが、これをするとブラウザの段組み表示が可能になります。

ディスプレイ表示は以下のように縦に設定します。



そしてブラウザを縦に伸ばせば、こうなる。



一覧性が格段に向上し、要スクロールだったメールも一括表示が可能になるという算段です。欲を言えば三段欲しいですが。

同様のことはStylishのようなスタイルシートの強制適用でも可能かもしれませんが、Gmailなどは複雑＆仕様変更が頻繁なのであんまり現実的ではないです。公式に対応してくれればそれが一番なんですけども。

OS側で対応するという手もありますね。Windows 10 でこういう機能盛ってこないでしょうかねぇ。


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