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2014
もはやMLCはアピール対象、MLC保証のSDカード

もはやMLCはアピール対象、MLC保証のSDカード

トランセンドが「MLCチップ採用」を明記したSDカードをリリース。

 → トランセンドが256GB版SDXCカード発表。MLCチップ採用、リード95MB/秒・ライト60MB/秒で289ドル - Engadget Japanese

SDカードでも比較的低価格な製品では、大容量化に有利ながら速度面や信頼性では不利なTLC(1セルあたり3ビット記録)チップを採用する製品がありますが、本製品はMLCチップのため、信頼性や速度に優れるというアピールになります。



かつては「MLC採用だって?残念」的ポジションでしたが、もはやMLCであることがアドバンテージになってます。

いつもの比較表







 SLCMLCTLC
セル当たりのBit数123
書込・消去耐久回数10万回3000回1000回
速度速い普通遅い
容量当たりのコスト高い普通安い


参考: AnandTech

このSLCに劣る部分を巧くカバーする技術が急速に進化しているため、製品全体で見ると、昔のSLC採用品よりパワーアップしています。

TLCの次はQLC?と思うところですが、当面QLC化よりも立体化で伸ばすようです。


いつも思うのですが、

 SLC Single Level Cell
 MLC Multiple Level Cell
 TLC Triple Level Cell
 QLC Quad Level Cell

なぜに MLC は「Double Level Cell」と呼ばれないのか。
見方によってはTLCもMLCなので、そのうちMLC詐称するメーカーがでてきそうな。