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2014
Samsung 3D NANDの本命SSD「SSD 850 EVO」

Samsung 3D NANDの本命SSD「SSD 850 EVO」

3D TLC NAND搭載のSSD 850 EVOを発表。

Samsung SSD 850 EVO

 → 3D NAND採用のコンシューマ向けSSD「850 EVO」 - PC Watch
 → 3次元構造TLC NAND搭載のSSD 850 EVO発表。安価ながら5年保証の高耐久仕様 - Engadget Japanese

立体NAND採用モデルとしては既に「SSD 850 PRO」がリリース済み。

新たにTLC化によりコスト削減、ライバルの低価格モデルと戦えるコスパに仕上げた模様。TLCではありますが、V-NANDの特徴として信頼性が大幅に向上しています。

これで「Coming Soon」と告知していた32階層 3bit/cellのV-NAND製品が登場したことになります。


製造プロセス

TLC V-NANDの製造プロセスは未発表。

以前、2bit/cellのV-NANDは30nmの製造プロセスと語られていましたが、TLC版はどうなんでしょう。何も触れないところを見るとそう変わってはいなさそうですが。


激戦のNAND戦線

ここのところ、じりじりと東芝&サンディスク連合にシェアを削られているSamsung。東芝の追い風となる円安もあり苦戦が予想されます。V-NANDで跳ね返したいところでしょう。

NAND売上げシェア推移
出典: DRAMeXchange - 【Market View】


お値段

MX100などと張り合う価格であれば、ライバル社にとってはかなりの脅威です。Engadgetが紹介していた欧州の価格比較サイトを見ると

 → 850 EVO in Solid State Drives (SSD) | geizhals.eu EU
 → MX100 | geizhals.eu EU

おおよそMX100の3割増しといったところ。

まだ店舗数が少なく価格が出揃ってないですが、もし今後も3割増しで収まるのなら、既存の2D NANDでも張り合えそうではあります。



東芝の立体NANDはいつ?

春頃の話では2016年度からの大量生産という話でしたが、来年早々にサンプル出荷が始まるという話が出て来ています。

 → “本格量産開始は「16年度ぐらいになる」(東芝幹部)”