02
22
2015
全力で事態収拾を図るLenovo、SuperFish駆除ツールを提供
全力で事態収拾を図るLenovo、SuperFish駆除ツールを提供
関係の無い方にはくどい話ですが、そろそろ終点です。アプリ&証明書削除ツール提供開始
事態を軽視し、買わなくてもいいユーザーの怒りを買って回ったLenovoですが、ここに来て全力で事態収拾に動いています。
まずSuperFish本体のアンインストールでは解決しないルート証明書も一緒に削除するツールを提供開始。
→ Lenovo、Superfishの自動削除ツールを提供開始 ~Microsoft、McAfeeと連携した脆弱性解除にも着手 - PC Watch
→ Superfish に関するレノボからのお知らせ(更新)
またツールに辿り着けないカジュアルユーザーをカバーする施策として、Microsoft、McAfeeと連携し、アプリと証明書の自動削除を実施するそうです。
“現時点で問題を認識していないお客様についても自動的に脆弱性が解消されます”
コメントも直球
回りくどく、責任回避の印象が強かった昨日のコメントですが、やはり批判が相当にあったのか、今回のコメントはぶっちゃけてます。
セキュリティ面での潜在的な脆弱性については昨日まで認識しておらず、この点について深くお詫びいたします。
→ Superfishに関するレノボからのお知らせ(更新) - Lenovo Support (JP)
本当に認知していなかったの?と少々もにょるところはありますが、とりあえず全力で事態の早期収拾に動いている感じです。
エンガのITTOUSAI氏、ぶった斬る。
レノボは「ThinkPad、ThinkCentre、Lenovo Desktop、ThinkStation、ThinkServer および System x 製品には影響ありません。」とたびたび強調していますが、これで ThinkPad ブランドへの信頼も影響を受けないと思っているならばおめでたい話です。
→ レノボ、危険アドウェアSuperfishの自動削除ツールを公開。証明書も削除 - Engadget Japanese
どの程度の影響が出るでしょうか。
公的機関からの締め出し
今回の事件以前に、アメリカやイギリス、オーストラリア、ニュージランド、カナダの5カ国の国防省や情報機関でLenovo PCが締め出されたという報道がありました。
→ ASCII.jp:諜報機関がレノボのPCを禁止したという報道で、世界に憶測が走る
当然Lenovoは疑惑を全面否定したのですが、今回見事に墓穴を掘った形になります。
本件に関しては広告ツールに穴というずさんすぎる話なので、深慮遠謀があったとも思えませんが、これを理由に調達から弾かれる事案がさらに出てきそうです。