Amazon、強硬手段でAndroidユーザー奪取にかかる

なにやらきな臭いことが始まっています。

　→　Amazonさん、Androidアプリを突然勝手化して大炎上 | More Access! More Fun!

AmazonはGooglePlayストアでAmazon Androidアプリを配布。
ココまでは普通。

ところが、最新アップデートでAmazonアプリストアにユーザーを誘導。
誘導した先で非公式化したAmazonアプリへの切り替えを勧めだしたことになります。

当然ながら、端末のセキュリティを一部解除し、提供元不明のアプリを許可しないとインストールできません。


出典: Amazon Android アプリストア


当初は勝手アプリ化はせず

当初（昨年9月）はGoogle Playストアで配布している認可アプリで、Amazonアプリの販売を狙っていた節があります。

　→　AmazonのアプリがGoogle Playから削除されてすぐに復活したわけとは？ - GIGAZINE

ところがこれへはGoogleが即座に反応。9月25日にはGoogle Playストアの規約を改訂し、この独自アプリマーケットへの誘導は規制されます。

結果として今回、規約に縛られない勝手アプリへの誘導を開始したことになります。

Waybackに残る「Amazon Androidストア」の跡地
　→　Amazon Androidアプリ - Google Play の Android アプリ


ハードウェア不振の果てに

ユーザーにセキュリティを解除させるというかなり強引な手法ですが、Amazon自身、かなり焦っている裏返しでもあります。

元々は独自ハード、Fire Phoneを通じてAmazonアプリマーケットのパイを大きくする予定だったはずですが、ご存知の通り、これが大失敗。

　→　蹴茶: Amazon赤字10倍に、FirePhoneで大出血 [2014.10.25]

新たなハードで再挑戦するかもしれませんが、もはや悠長に成功を待つ余裕がなくなり、次案として、今回のような策をうってきたものと思われます。



かつてはSamsungも

これで連想するのはSamsungのTAIZENです。Samsungも独自OSであるTAIZENにAndroidユーザーを誘導しようと、AndroidにTAIZEN風のUIを被せることでシームレスな移住を画策しましたが、Googleに阻止されたことがあります。

　→　蹴茶: SamsungはGoogleに手綱を握られたのか？ [2014.2.21]