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2015
VAIOスマホを出した日本通信社長の見解が凄い
VAIOスマホを出した日本通信社長の見解が凄い
総ツッコミな記事。色々とすごい。アップルはブランディングの会社だ。通信業界でもiPhoneはブランド力だけでユーザーから10万円近くとっている。そうでしょ?何か差別化できているの?
→ 「VAIOフォンと初代iMac、戦略は同じだ」 | 東洋経済オンライン
Apple本社の副社長を務めた人なのに?と思ったのですが、調べてみると、この方が在籍していたのは1994年から1995年。株価が1ドル台で低迷し、経営陣が身売りに奔走していた頃です。
この時代、Appleはブランド力を極限まですり減らし、身売りにも失敗。そして1997年、かつて追い出されたジョブズが復帰することとなります。iMac登場は1998年。
Apple存亡の時代に経営陣だった人物が、VAIO存亡の瀬戸際で現れる。因果な話です。
Apple株価推移 1993~現在
出典: Yahoo! Finance
MVNOの老舗である「日本通信」がほとんどブランド力らしいものを構築できずにいるのも、このインタビューで腑に落ちた気がします。
一方で、見方を変えればソニーがこれまで積み上げたブランド価値を取り崩し、最大限利用しているという点で日本通信は商売上手。実際、イオンの店頭でシニア世代に売るなど、かなり売れているようです。
一般のユーザーは、ニッチで高機能な製品を求めているわけではない。実際、今は予想以上のオーダー(5カ月で売上高40億円の見込み)を頂いていて、出荷が追いつかないほどだ。
6割が60歳以上。
10%サンプルですけれど、先週、60%のAEONスマホンのお客様は六十さい以上でした。
— Frank Seiji Sanda (@FSSanda) 2014, 4月 13
長い目で見て損するのは、おそらくオファーを受けたVAIO株式会社。
熱心なVAIOファンほど、今回の一件を醒めた目で見ているのでは。
VAIOにジョブズは現れるのか。