04
12
2015
DirectX 12はCPUのポテンシャルをさらに引き出す

DirectX 12はCPUのポテンシャルをさらに引き出す

DirectX 12の大きな目玉となっているオーバーヘッドの削減、そしてマルチコアへの適応についての記事。

 → DirectX 12世代ではCPUの立ち位置が変わるかも? 3DMarkの「API Overhead feature test」で8・4・2コアCPUの挙動を見てみる - 4Gamer.net


再構築で身軽に

テクニカルライターの後藤さん曰く、DirectX 12は一旦ご破算にして再構築されたAPI。

DirectX 12は、DirectX始まって以来の改革で、API資産をいったんご破算にして、新たにAPIを構築する
 → 後藤弘茂氏:GPUの進化に対応したMicrosoftの次世代API「DirectX 12」の背景 - PC Watch



比較的新しいGPUに限定することで、しがらみを捨て、APIを身軽にしようというのが昨今のトレンド。AMDが「Mantle」で先鞭を付け、MicrosoftやAppleもこれに追随してます。

Appleが発表した「Metal」
Apple Metal
参考: 蹴茶: Apple新ゲームAPI「Metal」を発表 [2014.6.4]

最近のGPU前提ということで、DirectX 12はAMD GPUならGCN世代以降、NVIDIAはFermi世代以降が対象となり、それ以前のGPUはDirectX 12ではサポートされないことになります。


マルチコアをさらに使いこなす

またマルチコアCPUへのさらなる最適化を進めたのも特徴の1つ。

DirectX 11でもマルチコアへの最適化はされてきました。

DirectX 11 プロファイリング
出典: Introduction to Direct 3D 12 by Ivan Nevraev

が、DirectX 12ではこれをさらに効率化。処理時間を短縮しています。

DirectX 12 プロファイリング

DirectX 10以降、GPUは大きく変化しましたが、ここらいで変革に一区切り。しがらみを断ち切り、新たなステージへといった感じですね。


関連
 → [GDC 2014]DirectX 12,ついに発表。その特徴に迫る - 4Gamer.net