06
10
2015
端子戦争が終結、と思いきや今度は“内”戦勃発 USB type-C
端子戦争が終結、と思いきや今度は“内”戦勃発 USB type-C
端子を巡る争い。やや昔であればIEEE 1394 vs USBや、映像端子であればHDMI vs Displayportなど、端子を巡る争いは尽きること無く続いてきたわけですが、ここに来て最終兵器 type-C が登場。
これで
USB 3.1 type-Cでファイナルアンサー!
となるかと思いきや、今度は中身を巡る争いが始まりました。
現在の所、3つの規格が名乗りを挙げてます。
→ 両面どちらでも挿せるUSB Type-C対応の「MHL Alt Mode」 - AV Watch
→ DisplayPortをUSB Type-Cコネクタで使える拡張仕様が発表に - PC Watch
→ Intel、USB Type-Cコネクタを採用し、40GbpsになったThunderbolt 3を発表 - PC Watch
出典: Introducing Thunderbolt™ 3 - Technology@Intel
どれもUSB type-Cの“ガワ”を使い、USB Type-Cで定められたAlt Modeを使って、各自の信号を流すことになります。
外見的には同じケーブル、端子なのに、使い道が異なるというややこしい事態に。
MHLの大成功
このような、別の人気端子に相乗りして大成功をおさめた先例が「MHL」です。
MHLはHDMIやmicroUSBの端子を利用する形で採用機器を増やし、大成功をおさめました。
出典: 株式会社バッファロー BUFFALO
そして先日、ついに独自端子を提案するまでに影響力を拡大しています。
本末転倒な気もしますが。
出典: MHL® – Technology MHLホワイトペーパーより
MHLの大成功の裏には、HDMI規格の進化が後れ、ニーズに追いつけなかったという背景があります。
USB type-Cでも本家の進化がニーズに追いつかないようだと、Alt Modeで軒屋を借りた規格が母屋を乗っ取る可能性はあります。
反面、USB type-Cが高まるニーズに柔軟に応えて、USB 3.2、3.3…4.0と進化させていければ、これらの独自規格は一時期の徒花として廃れていくのかもしれません。
Thunderbolt 3はどちらか言えば、現在Thunderboltに対応した周辺機器を持っているユーザーを"救済"するための色が濃い技術と考えるのが妥当ではないだろうか。
→ 【イベントレポート】【詳報】Intel、USB Type-Cコネクタを採用し、40GbpsになったThunderbolt 3を発表 - PC Watch