中国の大手セキュリティベンダー、Qihooが本格参入

中国の大手セキュリティベンダー、Qihooが日本市場に本格参入だそうです。


　→　中国の「360セキュリティ」が日本進出 - ケータイ Watch
　→　360 Security　日本語サイト
　→　360safe-home page　グローバルサイト


Qihooと言えば、Microsoftがサポートを終了したWindows XPのセキュリティパッチを配布したあの会社です。

　→　ASCII.jp：サポート終了でも中国人がXPを使い続ける理由｜山谷剛史の「アジアIT小話」
　→　蹴茶: 中国市場、稼働PCの約半数はいまだWindows XP [2.14]


XPのセキュリティパッチだけなら「奇特な会社やなー」で話は終わりますが、

ウイルスの自作自演が疑われたり、

奇虎360は急速に認知度を高めているものの、セキュリティソフトで百度や騰訊の人気サービスを有害サービスとしてブロックし、泥沼の訴訟合戦に持っていくなど、しばしばお騒がせ事件を出すことでも知られている。
　→　山谷剛史のマンスリー・チャイナネット事件簿　～2014年11月 - INTERNET Watch

AV-comparativesなど、セキュリティ評価の3団体から「不正の可能性あり」と告発されたりと、

　→　Testing bodies AV‐Comparatives, AV‐TEST and Virus Bulletin comment on allegations of inappropriate behavior
　→　セキュリティソフト比較評価テストの”替え玉受験”バレる!? Qihoo Tencent - 無題な濃いログ

悪い方面でも何かと話題に事欠かない会社でもあります。




中国製の無料セキュリティソフトといえば既にキングソフトがあります。無料なので使っている人もいますが、国内市場を揺るがすほどの存在にはなっていないです。

ちなみに、キングソフトはドイツ製のAviraエンジンを搭載してます。


出典: KINGSOFT

QihooもAviraエンジンを搭載してますが、加えてBitdefenderも載ってます。


出典: 360 Total Security

最近のAV-Comparativesのテストで中国製が躍進しているのは、これら定番エンジンの採用が大きくモノを言っている側面があります。

搭載している検出エンジンは以下ページで見ることができます。
　→　AV-Comparatives AV-Vendors - AV-Comparatives

先に紹介した不正疑惑は、この検出エンジンの切替フラグをあらかじめ固定したバージョンを評価団体に提出したというものです。