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15
2016
エプソン、大容量インクタンクモデルを国内でリリース
エプソン、大容量インクタンクモデルを国内でリリース
以前予告していたとおり、エプソンが大容量インクタンクモデルを国内でリリースです。→ EPSON、インク2年分同梱のプリンター発売。大容量『エコタンク』搭載、既存インクカートリッジは価格改定 - Engadget Japanese
→ エコタンク搭載プリンター新登場! | 製品情報 | エプソン
インクタンクが大きいだけでなく、最初から替えインクが各色2ボトル付いてきます。
よって1万枚を越える印刷がインクの追加購入なしで可能です。
カートリッジ丸ごと交換ではなく、ボトルからインクだけ補充します。
ユーザー登録すれば、持ち込み修理期間が2年間に延長。
「インク交換の手間が軽減」「資源節約」と謳いますが、これまでユーザーがそっぽを向くまで替え刃商法やってきたエプソンさんが何をおっしゃるのかという感ですが。
ランニングコストは1枚あたり1円を切る圧倒的な安さ。
旧モデルとの分岐点は2800枚。
2016年2月4日から発売開始。
背景にあるのはインクの高さ
背景にあるのは言うまでもなく、糞高いインクコストです。
流れてきた単価ランキングに例のアレを加えてみる。
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— 蹴茶 (@kettyacom) 2015, 3月 31
海外では数年前から展開
前に取り上げたことがありますが、この手の大容量モデルは海外市場で先行投入されてました。
→ ダイソー200円インク、互換インク vs 大容量インクタンク
海外だと高価な純正インクを避けるため、本体を魔改造する業者が続出。勝手に大容量インク化されてた経緯があり、これへの対抗策として出てきたのが大容量モデルです。
→ これがタイの「外付け巨大インクタンク式改造プリンタ」だ - Pouch
→ 連続給インク仕様のCanon iP4760を買った : おもしろバンコク日記
出典: エプソンIR資料 2010 Q2
日本では改造は普及せず、黙って客が去っていったそうです。そりゃそうなります。
印刷コストや消耗品交換の手間に、新興国では大容量のタンク式に改造(社外インクを使用)するなどの方法がとられたのに対して、日本では印刷そのものをしなくなるという結果は大変興味深いです。
→ Engadget Japanese
エプソンの決算資料を見ると2012年まで消耗品の売上は減少傾向にあったようですが、2013年から上向いています。
エプソンIRから、消耗品の売上推移。2012年まで減少傾向だったが、2013年から反転。エプソン的には大容量モデルの投入で上向いたという判断なのかな。
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— 蹴茶 (@kettyacom) 2016, 1月 14
関連)
→ HP、インク商法からの脱却に挑戦
→ 今年のPIXUSはインク大容量化、さすがに不評だったか