08
06
2016
SamsungとLGは2~3年の差、JDI、シャープは何年差?

SamsungとLGは2~3年の差、JDI、シャープは何年差?

LGがフレキシブル有機ELに2兆ウォン(約1800億円)を投資。
NewsPicksのコメントが興味深いです。

2018-2019年まではまず間違いなく、三星の独壇場だろう。LGディスプレイはそこまで早く立ち上げられない。技術の差は2-3年分も開いている、という。

…略…

三星ディスプレイは2011年からポリイミド樹脂の宇部興産とフィルム基板のための合弁会社を作ってフレキシブル有機EL時代に向けて準備してきたわけで、5年も6年も取り組みが先行している。
 → LG Display、約2兆ウォンを投じてフレキシブル有機ELの新工場を建設



LGで2~3年ですか…

LGも必至ですが、現状スマホ向けの有機ELはSamsungの独占場ですね。
有機ELテレビではLGが一矢報いてますが。

 → LGの有機ELテレビ、米テレビ評価4部門で1位 | 中央日報



車載ディスプレイも有機ELへ

先日、ミラーの無いミラーレス車が解禁されましたが、ここでも液晶より有機ELがアドバンテージをもつと見られてます。

「どんな形状にも変えられる有機ELはデザイン面でも魅力的だ」(開発担当者)
 → ドイツで試乗した「ミラーなしの車」のすごさ (2ページ目):日経ビジネスオンライン



車載向けデバイスは利幅が取りやすく、このままいけばSamsungが大きな果実を手にするかもしれません。




中国勢のキャッチアップ

ちょっと前までブラウン管作ったりしていた中国のディスプレイメーカーですが、あれよあれよという間にキャッチアップしてきており、有機ELパネルの製品化もはじまっています。

 → Xiaomi、Redmi Proに中国メーカー製のOLEDパネルを採用 | ガジェット通信




シャープは追いつけるのか

かつてシャープの片山社長は「有機ELに一番準備ができている会社はシャープ」と豪語していましたが、その後坂を転げ落ちるように財務状況が悪化し、有機ELへの備えが途絶えてしまいました。

 → 鴻海もシャープも有機ELパネルの量産実績のみならず、研究開発のレベルでも韓国2社やジャパンディスプレイに劣る

一時期はJDIとの日本連合もささやかれたシャープですが、そのJDIは資金繰りが怪しくなっています。

 → Jディスプレイ、革新機構に金融支援要請 - 日経新聞

これからかかる投資コストを考えると資金力のある鴻海に買収されたのは僥倖だったといえます。