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2016.9.1 15:55

iPhoneの有機ELは序章、その後はマイクロLEDディスプレイ?

面白そうな話をDIGITIME(訳:ギズモード)が報じてます。



元ネタはこちら。

OLED cannot replace LCD in terms of performance-cost ratio and reliability, Wang explained. In addition, other new display technologies, such as Micro LED, are being developed, Wang said.
 → OLED unlikely to replace LCD, says Innolux chairman


CEO Wang
「有機ELはコストパフォーマンスと信頼性の観点から液晶を置き換えることはできない。そのうえ、ほかの新しいディスプレイ技術、マイクロLEDのようなものも開発中だ」

まだモノになるかどうかさえ判らない状態ですので、ニュアンス的には選択肢になればいいな程度の語り口ですね。


“大型” LEDディスプレイは離陸はじまる

「LEDディスプレイ」自体はをソニーが大型パネルでの試作品を2012年に発表。現在は商談も進み、来年初頭にはいよいよ現場への導入がはじまるそうです。





案外と家庭用も近い?

LEDディスプレイの製造上の難点として、3色のLEDを別々に形成しなければならない点がありますが、これに関しては有機ELと同じく、LEDは単一色にして、あとはカラーフィルターなり、量子ドットインクなりで着色するという、どこかで見たアプローチもなされてます。

マイクロLED 量子ドット
出典: OSA | Resonant-enhanced full-color emission of quantum-dot-based micro LED display technology

韓国のLGがこの手法でもって、有機ELテレビで一定の成功を収めているだけに興味のわくところです。

最先端の研究ではこの量子ドット技術を白色LEDの蛍光体部分に適用しようとする開発アプローチも存在する。この方式ならば、その量子ドット白色LEDの量産効果が上がればコスト的な問題も収束できるかもしれない。また、別の先端研究には、有機ELに量子ドット技術を組み合わせるアプローチも存在する。

 ただ、こうした発光素子に直接、量子ドット技術を組み合わせるアプローチは、現状では熱、湿度といった解決すべき問題があるらしく、実用化にはまだ少し時間が掛かるといわれている。
 → 【西川善司の大画面☆マニア】第198回:CESで話題の量子ドット技術とは何か。日本メーカーは卒業? - AV Watch


これが巧く行けば、RGBの形成ハードルはさておけるので、いかに小さく作り込めるかが焦点になりますし、コスト面でも大きなメリットです。案外LEDディスプレイが身近な製品になるのは早いかもしれません。



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