09
15
2016
Samsung、複写機事業あきらめる。キヤノンにとってはライバル出現?

Samsung、複写機事業あきらめる。キヤノンにとってはライバル出現?

Samsungのプリンティング事業をhpが買収。
約1000億円だそうです。

韓国のサムスン電子は12日、複写機事業を米HPに10億5千万ドル(約1070億円)で売却すると発表した。防衛や化学事業からの撤退に続き、非中核事業から手を引く方針の一環。
 → サムスン、米HPに複写機事業売却 「非中核」を分離 - 日経新聞



一時期伸び悩む事業を打開すべく、シャープの複写機事業を狙って動いたりしたSamsungですが、結局提携には至らず、ズルズルとシェアを落としてました(参考)。



ハードディスクもそうですが、市場が煮詰まるとメーカーの淘汰・統合が進みますね。


hpはプリンタの雄ではありますが、複写機事業に弱い。レーザープリンタでもキヤノンのOEM供給に依存するなど弱みがあり、ここを補完するのが買収の狙いと思われます。

HPはレーザープリンターで高シェアを持つが複写機のシェアは小さい。サムスンの複写機事業を傘下に収め、法人向けに複合機やプリンターを一体的に供給するビジネスに参入する。

 HPにレーザーユニットやトナーなど基幹部品を供給するキヤノンは12日、「提携関係に変化はなく、キヤノンにとっても成長機会となる」との見方を示した。
 → サムスン、米HPに複写機事業売却 「非中核」を分離 - 日経新聞




hpは「キヤノンの利益にもなる」みたいなことを言ってますが、いずれ袂を分かつことになるかもしれませんね。

さっそくというか、買収発表と同時にSamsung技術を使ったA3プリンタを発表してます。

HPはこの件を発表した後、A3プリンタの新たなラインアップを発表した。これらのプリンタには、Samsungのプリンタ技術が採用されている。
 → HP、Samsungのプリンタ部門を10億5000万ドルで買収 6500件以上の特許を獲得 - ITmedia



そのほか、HPはこれまでキヤノンなど外部企業に依存してきたプリンターエンジンについても、サムスンが保有する技術を取得することになる。
 → HP、サムスンのプリンター事業を10億5000万ドルで買収へ - WirelessWire News