『硫黄島からの手紙』を見て、ふと昨今の自殺を考える 12/31

クリント・イーストウッドの『硫黄島からの手紙』を見ました。とても良かったです。1部にあたる『父親たちの星条旗』がまるでドキュメンタリーのようであまり感情移入できなかったのですが、『手紙』は俳優さんが普通に日本語で演技をしているということもあり何度か涙しました。C・イーストウッド曰く『これは日本映画』だそうですが、まさにそんな感じです。渡辺謙の台詞が早口で聞こえにくかったりする場面はありますが、違和感ない日本語でした。

日本ではかなりの反響で、ヤフー映画でも評価は4点台と上々。アメリカでも評論家、一般ユーザーの評価は共にA−と非常に高いのですが、公開劇場数はたったの5館。『父親たちの‥』が第一週で既に1800館以上だったことを考えると、関心の薄さは明白です。今後増えるのかもしれませんが、いまのところ確かに‘日本映画’ですね。

この映画をみて、ふとどこかの新聞(蹴茶宅は新聞とってないので、図書館で適当に読む)に載っていた自殺についてのコラムを思い出しました。その筆者さんがオーストラリアの人に「日本はどうしてこんなに自殺率が高いのか。死を美化しているのでは?」と言われ、反射的にそんなことはないと否定するのですが、よくよく考えてみたらそうかもしれないという話でした。確かに昔の切腹しかり、この映画の中の玉砕しかり。死ぬことを文化の奥底でタブー視していない側面があるように思います。もしかしたら、生まれ変わることができるという輪廻転生の仏教思想も影響しているんでしょうか。

硫黄島戦闘体験記
 → http://www5f.biglobe.ne.jp/~iwojima/