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先日の大和見学会の続き
◎ 冷却ファンへのこだわり
「拷問テスト」には騒音も項目に入っており、
・残響試験室:ThinkPadの出す音の総量ともいえる音量をチェック
・半無反響室:反射音を無くし、指向性にある音をそれぞれチェック
この2点でLenovo内部の騒音基準をクリアできるかどうかが試されます。
当然ながら音を抑える上で重要になるのが冷却ファンで、開発チームにはほぼ専任の冷却ファン設計スタッフがいるそうです。最近は新幹線のパンタグラフのように、無音で闇を飛ぶフクロウの羽からヒントをもらったフクロウファンの開発、改善を進めているとのこと。
→ フクロウの羽に学ぶ 新幹線パンタグラフ
騒音シミュレーターでファン形状をテスト後、試作ファンをだいたい10個程度作っているそうです。シミュレーターだけではどうしてもわからないことも多いらしく、作ってみないとやはりダメらしい。
フクロウファンのポイントは一見無駄にみえる構造をファンのブレードに追加することで、ブレード周囲の気流をわざと乱し、小さな音に分散することで全体の音量を抑えるものです。風力発電でも騒音は問題になっていて、ブレードの先端を無くしてしまった風変わりな風車も存在しますが、今後も色々改善がはかられるパーツかもしれませんね。
◎ RollCageの真の目的
単純に剛性のアップでかたづけられることの多い筐体。堅い筐体こそThinkPadの神髄といえますが、最新のRollCage構造の真の目的のひとつは半田の保護にあるそうです。
→ Lenovo 「安心の本体構造」
ご存知の通り、最新のGPUやチップセットはとにかくピン数が多い。比例するようにマザーボードと接着する‘半田ボール’も相当に小さくなっているそうです。そして、この極小半田ボールが曲者で、モバイル時の圧によってマザーが若干ひずむことで起きる、半田ボール割れリスクが高まっているそうです。
これは単純に天板にかかる圧力に耐えるのとはまた別問題らしく、そこでマザーへのひずみを最小限に抑えるRollCageの開発となったそうです。RollCageの採用により、ひずみセンサーによる数値は40%改善。より微細化するマザーに適した筐体になっているそうです。
ThinkPad Xシリーズ用のRollCageは現在のところなく、その代わりにマザーを浮かせるように内部で保持する「Hoverデザイン」という仕組みが使われています。某社のように軽量化を優先することはできるがそれでリスクが高まるなら軽量化はしない、そうです(^^;
◎ 無線LAN ThinkPad T61はT60より速い
天板部のRollCageを縫うようにアンテナを配置しているThinkPad Tシリーズ。最新のT61はT60と外見上はなんら変わりませんが、RollCage構造を微妙に変え、アンテナ配線位置を変えることでより感度を高めているそうです。結果、T61は社内テストでは802.11gで、T60比較で35%アップの速度(グラフを見せてもらいました)が得られたとのこと。
ちなみに複数アンテナを使うMIMO(マイモ)を使うと、ダウンロード速度実測値で8倍速いそうです。