CEATEC 雑感 東芝DM社長言い放つ、それだけ好調な東芝 10/6

まずは株価をどぞ。
日本を代表する電機大手メーカー各社の2005年以降の株価です。



一番ぐんぐん伸びている高い赤線が「東芝」。
最も低迷する黄線は、グダグダな展開で米国証券市場からも撤退を余儀なくされた「NEC」です。
 → 株価比較チャート

毎度お騒がせ発言をすることで有名な東芝DMの藤井社長ですが、CEATECでも吠えました。
「BDをお買い求めいただいた方に申し訳ない。」
 → http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071005/ceatec16.htm

要はパラマウント、ドリームワークスがHD DVD独占になってしまって、Blu-ray購入者には申し訳ない、という意味です。Blue-rayユーザーにとっては苛立つ発言だと思いますが、こんなことを豪語できる雰囲気がいまの東芝の強さの一端でもあります。

鶏口となるも牛後となるなかれで、Blu-ray陣営の多勢のなかの1社になるよりは、パイは小さかろうとも独自性を出していく道を選んだ東芝。これが予想外に善戦しているため、消費者にとっては迷惑以外の何者でもないわけですが、先日流れたパラマウントとの密約説もあり、東芝自身も儲かっているかどうかは定かではありません。それでも我が道をいくようです。

またREGZAにおいても、東芝は他社が敬遠する市販HDDへの対応を推し進め、最近は指名買いが増えているそうです。Cell廉価版「SpursEngine」のQosmioへの搭載もそうですが、東芝全社をとおして独自路線をいく、リスクをあえて取る行動は際だってきています。そしてこれを支えるのがおそらくは本家東芝の西田社長の存在です。

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かつてDRAM戦争で苦しんだ東芝ですが、2005年の西田社長就任以来、思い切った戦略をとり、そして‘勝ち’を収めてきました。

東芝EMIや、不動産である銀座ビルなど東芝の柱に成り得ない事業は思い切って処分。売り払ったお金と社債によって資金を確保し、フラッシュメモリへは1兆円以上の投資計画を実行中です。そしていまの絶好調ぶりは私たちも知るところです。

またウェスティングハウスの原子力部門買収では、三菱が2850億円で決めにかかったところを、東芝がなんと約6400億円という巨額で逆転買収。当初は2000億円程度の価値と言われていたこともあり、アナリストからは「高値づかみで大損だ」とさんざんな評価でしたが、その後のCO2削減の機運もあり、原発事業は大きく復調。今では価値ある買収だったと評価が一転しています。

※追記
10/3付で旧川崎製鉄のJFEと蒸気タービンでの提携を発表。比較的規模の小さいタービンの製造をJFEに委託。東芝は大型タービンに開発リソースを集中させ、成長中の中国・中東地域を狙っていくようです。着々とですね。
 → http://www.jfe-eng.co.jp/release/news07/news_e071003.html

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液晶、太陽光発電などで好調なシャープも、前任の町田会長、そしていまの片山社長と2代続いて非常に個性の強い社長のように見えます。かつては護送船団方式だった日本メーカーですが、今は社長の采配いかんで業績が決まってきています。

いかに事業の独自性を出せるかが勝敗の分かれ道とすれば、今の東芝の行動はごくごく真っ当な行動なのかもしれません。
 → http://kettya.com/neta.php?id=2140