たぶん来年もメモリの値上がりは無さそうな雰囲気 10/15

これまで減益傾向にあり、投資も抑えると思われていた韓国Samsungが投資を上積みすることを発表。
 → http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS1D12044%2012102007

現状DRAMの生産余力がありすぎるのは明らかで、投資を控える姿勢を見せていたSamsungですが、四半期ベースで久しぶりの増益だったこともあり方針変更です。これで来年も値上がりは無さそうな気がします。

-- 以後メモ ------------------------------------------------

台湾勢、日本勢(エルピーダ、東芝)が投資を高いレベルで継続することから、手綱を緩めるに緩められない状況に陥ったようです。過去に同じような形で日本勢を追い落としたSamsungゆえ、同じ轍は踏めないということですね。

もうここからは体力勝負です。資金余力ないメーカー、優良顧客を囲い込めていないメーカーはメモリ事業からの撤退を突きつけられる可能性が高くなってきましたね。

エルピーダは一眼レフの好調さなどに支えられ、なんとか黒字を確保していますが、今後他社も死にものぐるいで利益の出るこの分野を狙ってくるものと思われます。坂本社長は無闇にDRAMが値上がりするより、値下がりで他社の退場を促す方がいいと考えている節がありますが、ここまで値崩れするとやや心配ではあります。

フラッシュメモリ事業を持つ東芝はいまのところ大丈夫そうです。来年はフラッシュメモリもふたたび価格下落の波にのまれる可能性が高いですが、東芝自身が需要拡大のため値下がって欲しいと明言しているので、問題無さそうです。

液晶もこけ、SEDもこけ、と薄型テレビ用のパネル生産に乗り出せなかったことで、かえって他社との投資の差別化をはかれています。有機ELはやってるみたいですが、現状にSEDの投資がのしかかってくると重荷だったかもしれません。

Samsungの株価は、増益を受け一瞬上がったのちはまた停滞しています。Samsungにとっても今回の投資上積みはかなりリスクが高いはずです。いまは液晶、携帯事業などの調子がいいから良いものの、こちらで苦戦するようだと全方位で儲からない事業を抱え込むことになります。


 → シャープ2010年3月 堺工場稼働
 → 東芝2007年度経営方針説明会
 → http://kettya.com/neta.php?id=2160