H2A 14号機 打ち上げ成功 来年はコストカットに新型のH2B? 2/24

国産ロケット H2A 14号機の打ち上げに成功。
これで成功率は 約 92.9%となりました。
 → 三菱重工業株式会社 (MHI)|H2A打ち上げサービス特設サイト - H2Aロケット14号機による「きずな」打ち上げ
 → H-llA LAUNCH SERVICES

搭載されている衛星「きずな」はインターネット衛星と言う名目で、僻地のネット環境整備やデジタル放送のバックアップを担うそうですが、予想を上回るペースで海底ケーブルが普及したのでどう活用するか悩み中という話をどこかで読んだような。

追記 松浦氏の記事でした
 → 超高速インターネット衛星「きずな」〜問われる用途 (nikkeiBP on Yahoo!ニュース)

本来はこれが試験機であとで商用機を打ち上げる予定でしたが、いまのところ目処は立っていないようです。民間の通信衛星もディレクトTVのように不採算で廃局になったり、合併したりと縮小傾向が続き、先日の合併でついにスカパーの1社のみになってしまいましたからね。世界的にも衛星需要は低迷し、冬の時代ともいえます。

そのうち、資源高で潤ったロシアや中国が軍事衛星をがんがん打ち上げるかもしれませんが、こういったのは公開されませんし、H2Aの懐には全く関係ないですからね。

いまは1回の打ち上げにかかるコストが100億円ちょい。これを来年は70億円(実質国からの援助が入ります)に引き下げ、日本以外からのロケット打ち上げの受注を目指すそうです。海外との受注競争には

 ・射場のある種子島の緯度が高く、そもそも物理的に不利
 ・種子島空港から直接衛星を運び込めない
 ・欧米は補助金あり

などの障害があり前途は多難です。特に射場の位置は厳しいですねぇ。人知でどうこうできる要因ではないだけに、外国との協力も必要かもしれません。フランスでさえ、かつての植民地である赤道直下のギアナに射場を持っていますからね。ある意味、射場のハンデを持ちながら、ここまで頑張っているのは驚異といえます。

今後、インドや中国が格安のロケットで攻勢をかけてくるのは目に見えています。ひさびさの国産飛行機であるMRJも似たような境遇ですが、今の国家財政では国の援助も期待できそうにありません。

来年はH2Aの強化型であるH2Bの実証機の打ち上げが予定されています。
 → H-IIAロケット - Wikipedia
 → H-IIBロケット - Wikipedia

ロケット関連では常に出てくる松浦氏のblogもリンク張っておきます。
 → 松浦晋也のL/D
   ちなみにエルピーダ本を書いたのもこの方。