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思わぬ伏兵に低価格化するWindows Office無料版も提供予定
通常は約9000円ほどするWindowsのプリインストール代。ところがNetBook向けは別価格で約3000円。当初は10型ノートまでと厳しい制限付きでしたが、最近は12型まで緩和されています。ここで緩和が止まるのかずるずると広がるのかは興味深いところです。→ マイクロソフト、低価格PCへのXPライセンス条件を緩和、12型ネットブックも
→ 蹴茶: NetBook旋風に翻弄される一歩手前? 2008.9.26
Microsoftにとっては苦渋の決断だったはずですが、MSをここまで追い込んだのは各社がNetBookに搭載しはじめたインスタントOS。Windowsを使わずにブラウザやメール、スケジュール帳などが使えるLinuxベースのOSで、5万円前後のNetBookに9000円もMicrosoftに払ってられるか!と急速に普及する兆しを見せていました。
→ Asus、インスタント起動OS SplashtopをノートPCにも搭載 - Engadget Japanese
→ インスタント起動OS Splashtop、レノボS10eに採用 - Engadget Japanese
かつてのLinuxブームでも悠然と構えていたMSがこれには焦った。急成長するアジアでNetBookの大ブームと共にインスタントOSが爆発的に普及すれば、アジア圏での将来のMS離れはより一層深刻なものになります。自前のインスタントOSを作ろうにも間に合うはずもなく、苦渋の決断として格安のライセンス料金を提示したのではないかと推測されます。
→ マイクロソフト、PC用の「インスタント起動OS」を開発中? - Engadget Japanese
ASUSを初めとするメーカーも強気です。売ってくださいからWindows使ってやるよに立場が逆転し、今回のInspiron mini 12に見られるように徐々に格安ライセンスの枠を広げていくことになるかもしれません。同じOSなのに搭載ノートの仕様が違うだけで9000円と3000円の開きがあるのは無理があります。
インスタントOSが許容されるようになったのは、FirefoxやGMailといったオンラインサービスの充実によるところが大きいですね。
次に低価格化の標的にされつつあるオフィス。MSもそれを見越して広告収入に依るオンライン版の提供を検討しているようです。既にGoogleが同様のサービスを提供していますが互換性の不安もあり大きなブームにはなっていません。MS謹製サービスが実現すれば人気が出そうです。自分で自分の首を絞めることにもなりますが。
→ Office Personal 2007 アップグレード 20 周年記念 優待パッケージ
→ Microsoft、ブラウザで使える軽量版Office提供へ - ITmedia News
市販のWindowsパッケージ価格もじわじわ低価格化していくことになるかもしれませんね。