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Core i7は売れるのか?ノートに来るのか?
Core i7(Nehalem)レビューが解禁。食っちゃいないので正真正銘の食わず嫌いですが、個人的にはCore i7は好きじゃないです。Pen4を作ったオレゴンチームの設計ゆえかなんとなく初代Pen4「Willamette」と同じ臭いが。Pen4の時は「Pentium」でしたが、Core i7もCore 2 Duo(Quad)より少し高めのクロックで登場し、「SYSmark」で性能が伸びないあたりPentium 4を彷彿とさせます。→ 2つのCPU開発チームに競わせるIntelの社内戦略
→ 【特集】完全版!! 「Core i7」極限検証 - 総合性能プレビュー編
消費電力はHyper-Threadingを使うと20Wアップ、なのに性能は落ちるケースもあり、大原氏に「個人的にはエンコードとかをするのでなければ、無効にしておくことをお勧め」と言われるHT仕様も問題です。最初はハイパフォーマンス、サーバー向けらしいので良いのでしょうが、これをノートに下ろす価値があるのかどうかは疑問のあるところです。
→ 【特集】完全版!! 「Core i7」極限検証 - 総合性能プレビュー編
搭載ノートが出るとは思いますが、Core 2 から2010年登場のSandyBridgeへスルーするのが無難かもしれません。SandyBridgeもNehalemを踏まえてのコアですが、あまり肥大化させないと言われており、この頃には製造プロセスの恩恵もありノートに適した発熱になってくるのではないかと思われます。
Intel CPUロードマップ
2007 45nm Penryn(改)
2008 45nm Nehalem(新)オレゴン ヒルズボロチーム
2009 32nm Westmere(改)Nehalem改 6コア
2010 32nm SandyBridge(新)8コア リングバス イスラエル ハイファチーム
2011 22nm Ivy Bridge(改)どこ担当?
2012 22nm Haswell(新)オレゴンチーム?
→ 蹴茶: インテルCPU 今後の予定を簡単にメモ 2008.3.25
→ 2010年代のIntel CPU「Ivy Bridge」と「Haswell」
多コアが前提となる「Larrabee」についてはまだ当たるか外れるか全くの未知数です。コアが増えれば単純に性能が増えるものでもないことは周知の事実ですが、さらにLarrabeeの場合はCPUの性格が異なるのでIntelがあまり得意でないソフト面での支援体制を整える必要があります。
なるべくスムーズに乗り越えられるよう、ひとまずグラフィック処理用というタグを付けたようですが、SSEのように無事に対応ソフトが増えるかどうかは謎。コンパイラでどうこうするにしても、速くなる類のソフトは限られていると思われます。最初はIntel協賛のソフトが出てくるとは思いますが、Larrabee仕様がメジャーになるのかどうかは不明です。シングルスレッド的な旧来の性能はもう性能UPしなくていいだろという判断なんでしょうね。
→ LarrabeeはなぜPentiumをベースにするのか:テクノロジーの楽屋裏
→ 2010年以降のIntel CPUが見えてくるLarrabee新命令
ついでにAtomロードマップ 開発はテキサス オースティンチーム
2008 45nm Silverthorne
2009 45nm Lincroft / Pineview CPGMCH(CPU+GPU+ノースブリッジ)
Langwell / TigerPeak PCH
2010 32nm Mapleview
→ IntelのLPIA CPU第2弾「Lincroft」が公開
→ インド バンガロールチームは解散した可能性
毎度ながら後藤氏の情報網に感服。
ふと思いましたが、ネーミングはWindows 7を多少意識しているんでしょうか。Pentium(5)、Core 2(6)、そして7代目でこういう名前になったんだろうとは思いますが、7×7コンビにしたかったのか?と思ったり。