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アレス1の開発中止を検討、代替え案としてアリアンVやH2Aも
最近の宇宙関連ニュースをメモがてら。◇ スペースシャトル後継「アレス1」開発中止の可能性
政権交代の余波を受け、やはり開発縮小の流れになりそうです。
→ オバマ政権移行チーム、「アレスI」ロケットの開発中止を検討 - Technobahn
もともと宇宙開発が好きなのは航空宇宙産業と仲の良い共和党。アポロ計画もSDI計画も共和党から出てきたプランです。民主党に政権が変わったことに加えて、金融不況で未曾有の財政支出が重なっておりNASA関連にしわ寄せが来るのは不可避のようです。
→ アレス1の開発業者
記事によるとプランの一つとして、ESAの「Arian V(アリアンV)」や日本の「H2A」などを利用する事も考えているとか。
コストだけ考えれば中・印のどちらかと協力というのもありそうな話です。有人飛行を成功させるなど中国の方がだいぶリードしてますが、軍事技術に限りなく近い宇宙産業で中国に手を貸すというのはちょっと考えにくいですね。
→ 宇宙開発は「中国・ロシア」、「米・インド」の2極に
と書いたそばから、中国との協力を模索する話が。
→ NASA、中国宇宙機関と会合を実施へ 協力関係強化を推進 - Technobahn
◇ 11/27 メルマガより GXロケット
一旦はJAXAが見直し案を出し、死にかけていたGXロケットですが、結局安保目的も含め継続となった模様。H2Aのような目玉を持たないIHIにとってはぜひとも成功させたいロケットだと思いますが、IHIにとってもイバラの道ですね。
http://www.asahi.com/science/update/1126/TKY200811260357.html
どうしてGXロケットに固執するのかは色々な理由がありますが、詳細はいつもながら松浦氏のコラムを参考に。GXロケットをこっそり後押ししていた米国も、オバマ政権になってあっさり協力打ち切りなんてことにならなければ良いですが。
松浦晋也の「宇宙開発を読む」
→ GXロケット、計画見直しへ
次世代ロケット開発、暗礁に
→ 次世代ロケット開発、暗礁に
危ないのは中型のGXロケットで、H2Aの拡張版「H2B」はいまのところ問題はないはず。
H2Bは第1段のメインエンジン(LE-7A)を1基から2基に増設し、補助のSRB-Aを4本に増設したもの。
→ JAXA|H-IIBロケット
◇ ひまわりの予算に追い風となるか?
→ 「宇宙基本計画」骨子判明、日本の衛星情報を外交に活用
◇ 宇宙エレベーター
いまでも十分建築可能とも言われる宇宙エレベーター。
死ぬまでには見たいものですが。
→ 成長企業・VB/日本も宇宙エレベーター開発機運 カーボン加工など技術結集