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128GB SDが見えた? NANDの進化は止まらない

止まるわけないですが、国際学会でまた色々と面白い発表が出ています。特に東芝は4bit/cellのNANDを発表。MLCはMulti Level Cellの略ですが、このMultiの部分がさらに階層化し、大容量化しています。1チップで8GBです。
 → 米SanDiskと東芝が世界最大容量のNANDフラッシュを共同開発

ただ、データ混在リスクはさらに高まり、低速大容量、低信頼性といったMLCの特徴が更に強調されたチップになっています。実用化される際はコントローラー側で弱点を隠蔽することになります。東芝は16枚(+1)積層のMicroSDも発表済みなので、128GBのSDカードも見えてきましたねぇ。32nmに移行して2盛りすれば256GBのSDカードが(^^;
 → 【CEATEC】東芝が18μm厚のNANDチップを16段積層

早ければ2,3年後に256GBのSDカードが商品化される事態も考えられますが、フルHDのビデオカメラでも32GBあれば約4時間撮れるので、「誰が何に使うんだ?」という需要の話になりそうです。用途の拡大が必須です。

現在の積層技術はチップ内部を貫通させたり、ワイヤを立体的に張り巡らせる方法が取られていますが、新たにワイヤレスでデータを転送する手法も慶応大学の先生が発表されています。基板からチップに繋がるのは電源となる3本のワイヤーのみ。
 → 慶應大学らが誘導結合の無線通信技術を開発

それにしてもNANDの進化が速い。ポストNANDとして次世代メモリが開発されてますが、NANDの展開が速すぎて利点はあれど物量で負けてる状態です。
 → SDメモリーカードの容量の限界は?
 → 「8チップ積層でも放熱は問題ない」,NECエレ
 → 蹴茶: 4GBのSO-DIMM、4Gbit DRAM Samsung開発 2009.2.1


※ 2011年1月4日追記
3日付けでLexarから128GBのSDカードが発表されました。
 → Lexar Media Introduces the First 128GB Professional Secure Digital Extended Capacity Memory Card for Photographers and Videographers | Lexar