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OnLive パワフルなゲーム端末は不要になる?

新サービス「OnLive」発表。高性能なハードはサーバー側に置き、ユーザーの手元はチープな端末でOKという。これの最大の魅力は「コピー対策」でしょうねぇ。PCゲーム界復活の一手となるか。
 → クラウド+専用端末の新世代オンラインゲーム「OnLive」登場
 → ゲームオンデマンドの新興OnLive - CNET Japan

4gamerの記事が実際の体験レポも載っており非常に詳しい。見るとCrysisやBioshockなどもラインナップに入っています。Dell製ノートPCやMac Book Airでも動くそうな。実際デモしてます。
 → [GDC 2009#10]ゲームの未来を変えるかもしれない革命的技術「OnLive」が,GDC会場で作動中!

OnLive Game Serviceのゲームは独自のビデオ圧縮技術を使ってクラウドコンピューティングで提供されるので、プレイヤーは高速なブロードバンドも、高価なゲームコンソールも必要ないという。


どこかで聞いたようなコンセプトですが、久夛良木氏もかつて似たような話をしてました。いまのところ夢物語で終わってますが、EAのいう「クラウド」を久夛良木氏はPS3集合体が担うというイメージです。

「ネットの向こう側にCELLが集積されていてそう言ったコンピュータの姿がプレイステーション 4なのかもしれない」
 → 東京ゲームショウ2006・基調講演、久夛良木健SCEI代表取締役社長兼CEO。プレイステーション」の見る夢……いま始まる


ゲームコンソールが高性能であるのはそれなりに理由があり、重い処理をクライアント側でこなせるおかげで回線負荷を抑えることができます。結果、非ブロードバンドでもHD画質のオンラインゲームが楽しめているわけですが、クライアントをチープにするとその分回線依存度は増します。

EAは「ブロードバンドも不要」と言っていますがやはり回線が大きなネックなようで、サービスは北米を前提に開始されるようです。

さて,このサービスを利用するにあたってハードルとなるのは,やはりレイテンシの問題。利用可能なユーザーは,サーバー設置箇所から1000マイル(約1600km)の地域に限定することになるそうだ。  そしてこのエリア内で,回線速度が1.5Mbps程度なら420pの解像度,5Mbps以上なら720pでプレイできるオプションが増えるとのこと。


解像度は帯域依存、ゲームレスポンスはRTT依存となるようですね。日本は回線が充実しているので競争力ありそうです。現状のGMA500クラスだと無理でしょうが、そのうち廉価なNetBookでCrysis級のゲームを遊べる時代が来るかもしれません。
 → 「オンラインゲームの場合、一番問題なのはRound-Trip Time(RTT)である」