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CryENGINE 3 将来はCG映画並みが当たり前に

「うーん凄い」と唸ってしまった記事。ドイツのゲームメーカーCrytekの講演です。記事途中に実写との比較写真、最後にリアルタイムレンダリングによる動画が掲載されていますが、異様にリアルです。
 → すでに次世代ゲーム機対応に動き出しているCrytekの見据えるもの

が、面白いのは絵ではなく動きです。

‘絵’を見るつもりで動画を再生したのですが、目が画質ではなく物の‘動き’にいってしまいます。それまでは単なる演出としてスルーしていた草の揺れが、見た目が現実に限りなく近づくことで気になってしまう。脳が絵をスルーして‘動き’に行ってしまうこの不思議さ。「こう見えるか...」と思わずつぶやくほど意外でした。

AIや物理演算はゲームの面白さには直結しない、と個人的にはあまり重視してなかったのですが、ここまでリアルに描画されると逆に地面をついばむ鳥の群れや、風で揺れる木の動きの違和感を解消して欲しくなります。AIや物理演算の重要度が今後増してくるんでしょうか。

Crytekは2012年、2013年ごろにはこういった時代が訪れると予想していますが、その頃には汎用PCがワンチップコアで軽々動く一方、エンタメPCにはGPUとも物理演算コアとも取れる今から見れば化け物のようなチップが搭載されることになりそうです。昔あったMpactというDSPが頭をよぎりましたが。

このリアルなゲームの先には3D化やヘッドマウントディスプレイによるバーチャライゼーションという流れがあるんでしょうか。コストの問題もありますが、そこまでいってしまうとちょっとしたスタートレックのホロデッキの世界であり、本当の意味で廃人を生産してしまいそうです(^^;