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次世代照明戦争? 有機EL vs LED

LED照明のライバルとして有機ELが出てくるよ!という記事。
書いているのは江口陽子という家電ライターさん

今後、ますます競争激化が予想されるLED照明だが、実は、LED照明を扱うメーカーにとって、真の競争相手は他社のLED電球だけではない。意識すべきはもう一つの次世代照明である有機EL照明の存在だ。こちらはまさに今、量産化が目の前に迫るところまで来ている。
 → 「LED元年」を宣言する東芝の猛攻 次世代照明の覇者はやはりLED電球か | これが気になる! | ダイヤモンド・オンライン


とはいうものの、有機ELが発光効率ではLEDに到底かなわない状況が当面続きます。

有機ELロードマップ
有機エレクトロニクス研究所:開発ロードマップより

有機ELの実状を誰よりも知る有機ELの第一人者である城戸教授自身、講演などで「効率ではLEDにかなわない。面光源としての利点が活かせる照明をターゲットにする」的なことを仰っておられ微妙なところです。

エッジライト式のLEDテレビを見てもわかるとおり、LEDが均一な面光源にも化けうることは実証済みです。有機ELにできて、LEDにできないことを探すのはなかなか至難の業だろうと思います。少なくとも10年、20年はLEDが光源キングとして君臨し続けそうな感じです。
 → クラレ | 薄型LED省エネ看板用導光板「パラルーナ」

この辺に興味のある方は、LEDの中村修二氏と有機ELの城戸淳二氏が揃い踏みしたライティングフェアの記事などが面白いかと。
 → 中村修二氏と城戸淳二氏が語る,LED照明や有機EL照明が進む道 - Tech-On!
 → 第15回 ライティング・フェア2009を視察して 前編
 → 第16回 ライティング・フェア2009を視察して 後編

関連
 → 次世代照明「LED」「有機EL」。壁に張る照明が来年登場? - 日経トレンディネット
 → 「理論的には,白色LEDの発光効率は300lm/Wにいくはず」 Tech-on!

これまでは白熱電球の変換効率である10~15lm/Wに比べると十分に高かったものの、直管型蛍光灯の90~110lm/Wや電球型蛍光灯の60~80lm/Wに比べると低かった。LED照明の効率改善は進んでおり、すでに電球型蛍光灯に追いついた。直管型蛍光灯に比べても、早ければ2010年ころには上回る見通しだ。
 → 第1部 市場動向、効率向上で全ての光源は白色LEDへ | EE Times Japan