SIGGRAPH2009でPOWERVR
かつてはDreamcastに採用されて有名になったPowerVR。Atomで使われているIntel US15W の GPU「Intel GMA500」が「POWERVR SGX」のライセンスされたものです。そのPOWERVR系のロードマップがSIGGRAPH2009で展示されています。→ [4Gamer] グラフィックスの最先端「SIGGRAPH Asia 2009」開幕,開発者が語る日本のゲーム開発の課題とは
SCHはDirectX 9とOpenGLに対応したグラフィック機能(GPU)「Intel GMA500」を内蔵している。GMA500はインテルの独自開発品ではなく、Imagination Technology社の「POWERVR SGX」コアを採用している。
→ [ASCII.jp] “少数精鋭”で低消費電力を目指したAtom
面白いのはImagination Technologiesの人が
『Intel製のドライバではコアの性能がまったく発揮できていないという。ドライバ関係の最適化で「数十倍は速くなる」とのこと。』
と語っている事。現在はIntelのドライバ開発に協力しているそうで近々その成果が出てくるかもしれません。でもIntelがPOWERVR系のコアはWindowsサポートから外すようなことも言っているので、我々PCユーザーが恩恵にあずかれるかどうかは微妙なところではあります。
現行のMenlowプラットフォームの内蔵GPU(GMA 500)では、Windows Vistaの目玉機能の1つと言ってよいWindows Aeroをサポートできていない。GMA 500は、機能レベルではWindows Aeroの要件であるDirect3D9のハードウェアをサポートしているのだが、描画性能が足りておらず、Windows Aeroを有効にするとエラーメッセージが表示されたり、実用にならないレベルになっている。この問題がMoorestownになったからといって解決する可能性は低いし、スマートフォンなどではメモリを充分につめないため、そもそもWindowsを走らせることすら難しい可能性がある。
→ 笠原一輝のユビキタス情報局
こちらもチェック
→ 笠原一輝のユビキタス情報局: Chandrasekher副社長インタビュー
POWERVR SGXといっても多種多様
ローエンド SGX520
ミドルレンジ SGX530, SGX531, SGX540
ハイエンド SGX535, SGX545
今後の予定
SGX543 MPn(マルチコア対応), SGX543
近々出る「Pineview」で使われるのはこのPOWERVR系統ではなく、GMA3150というIntel系のグラフィックスコア。
GMA500の性能についてはOGA氏のブログなどが参考になります。
→ ホイール欲しい ハンドル欲しい » Intel GMA500 のスペックについて考える。続き (2)
→ ホイール欲しい ハンドル欲しい » iPhone 3GS/US15W (GMA500) PowerVR SGX 535 の頂点性能