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黄金の果実 !? 700Mhz周波数争奪戦 中国、米国は?

地デジ移行に伴い現れた携帯の新天地。
700Mhz帯の飛びは良くても、ワールドワイドでは使われていないなど色々複雑です。

携帯電話各社がかねてから本命視し,“黄金周波数帯”とも言われている700M/900MHz帯の割り当て議論が始まった。総帯域幅は40MHz×2程度しかなく,各社の争奪戦は必至の状況だ。だが総務省の周波数再編の計画案を読み解くと,“ウルトラC”的な解決案も現実味を帯びてくる。
 → 始まった携帯の“黄金周波数帯”争奪戦 - ITpro



中国は一部で世界と歩調を合わせつつも、その膨れあがる市場規模を活かし独自規格を推進中。これまでの中国独自規格は死屍累々ですが、どこまで勢力を広められるでしょうか。

中国では昨年3G免許の割り当てが行われ、60%以上のシェアを握る中国移動(チャイナモバイル)がTD-SCDMAという中国独自規格、残り2社が世界標準のW-CDMAとクアルコムのCDMA2000(EV-DO)に決まった。つまり最大手にはその力を生かして世界との差異化を進めさせる一方、競争力の弱い競合企業には世界標準方式で世界中から調達できるようにしたわけだ。
 → 夏野 剛:日本の通信業界にインパクトをもたらす「900MHz周波数再編」私案 ビジネス - IT-PLUS



アメリカはと言うと、こちらはもっと大風呂敷を広げており、単純なデータ通信だけでなく放送もなにもかも丸ごと流せるスーパーブロードバンド網を構築しようという構想をFCCがぶち上げてます。既存キャリアの縄張りなんざ、知ったこっちゃねーよ!を地でいくところが凄い。

さらにNBPの最大の特徴は、ブロードバンドの定義を拡大していることだ。ただのインターネットサービスにとどまらず、電話や動画、ゲーム、アプリケーションソフトの配信など「あらゆる放送・通信サービスを提供するための基盤」と定義している。つまりNBPは、ブロードバンドというくくりによる放送と通信行政の一元化さえも視野に入れているのだ。
 → 通信業界も恐れる米FCCの野心的「ブロードバンド計画」 インターネット-小池良次の米国事情:IT-PLUS


電気や水道と同列にユニバーサルサービスとしてブロードバンドを提供し、その上に載せるコンテンツで企業は勝負しろ、ということでしょうか。

関連
 → 700MHz帯 - Fast&Firstのblog風


追記

Qualcomn社は,700MHz帯については日本もAWF案を基本とすべきで,必要であれば日本の案も出すべきとした。一方,900MHz帯については,国際的に浸透しつつあるUMTS900(アップリング880-915MHz,ダウンリンク925-960MHz)に合わせてはどうかと提案した。
 → 総務省の700/900MHz作業班,「このままでは日本は孤立」とクアルコム - ニュース:ITpro