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SIMロック解除議論に携帯キャリアは反発

目に付くのはキャリア側の「ロック解除は益にならない」という話ですが、なんかこうすっきりしません。
 → 「SIMロック解除はデメリットが多いので止める議論になるのでは」、ソフトバンクモバイルの松本副社長
 → 「SIMロックだけがガラパゴス化の原因ではない」、KDDI会見より

ユーザー側からすれば、端末選びとキャリア選びが分離されるのは悪い話ではないです。メーカーにしても、LTE世代で3キャリアの端末が統合できれば負担は減るのでは。携帯メーカーの本音を聞いてみたいところです。

Q. SIMロックの解除で端末価格は高くなるのか。
A. 高くなると見ている。複数の携帯電話事業者に合う仕様を入れ込むとコストがかかるためだ。


本当?

キャリア側はメーカーにキャリアが開発補助金を支払っていることを理由の1つにしてますが、現状においては参入障壁の非常に高いキャリアが高い利益を叩きだし‘主’となり、参入障壁の低いメーカー側は利益が出せず‘従’となるのはどうしようもないことです。Gmailボタンを付けたくても、Yahoo!ボタンを付けざるを得ません。

が、iPhoneクラスの人気端末になると、このキャリアが主でメーカーが従の力関係が変わってきます。SIMロック解除をきっかけに国内メーカーの統合がさらに進み、最終的にメーカー側の発言力が増す方がいいのではないか?と思ったりします。

メーカー側もロック解除を望まないのであれば、現状維持もやむを得ないのでしょうが(解除の目的がメーカーの国際競争力アップですし)、どうなんでしょうね。

おまけ

2010年 上場企業2326社中 営業利益ランキング ブルームバーグ予想
 1. NTT 約1兆1500億円
 2. NTTドコモ 約8400億円
 3. トヨタ自動車 約8000億円
 4. 国際石油開発帝石 約5200億円
 5. KDDI 約5000億円
 6. ソフトバンク 約5000億円
 7. キヤノン 約4300億円
 8. 東京電力 約4000億円
 9. JR東日本 約4000億円
 10. ホンダ 約4000億円

トヨタのようにグローバル展開せず、ほぼ国内のみの営業で3キャリアすべてが10位内に入っているのは凄いことです。それだけ現状維持の主張が出てきやすい業界だと言えます。MVNOの促進と、ロック解除で新規キャリアを使いやすくする必要があるのではないでしょうか。