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本田氏のiPadとIntel考察

IntelはさほどiPadに悪い印象はもっていないのではないかという本田氏。

タブレット型端末が市場を形成することは、Intelにとってごく一部のモバイルPCユーザーを奪われる結果となるだろうが、その一方でプラス面も引き出せる。Intel関係者はiPadやそれに続く製品に対して、あまりネガティブな印象を持っていないようだが、その背景には自分たちにとってプラス要因であるとの判断が働いているのではないだろうか。
 → 【本田雅一の週刊モバイル通信】 iPadのヒットはIntelにとっての危機なのか、チャンスなのか


Intelが「デュアルコアAtomを出す」と言い出したのは、ネットブック失速でAtomが上位CPUを喰うリスクが減ったことが大きいと思いますが、ARM(iPad, Android)に対する牽制の意味合いも大きそうです。

いまのところiPadを買ってるのはアーリーアダプターや転売屋でしょうが、iPhone OSのわかりやすさを武器に今後PCのライトユーザーを侵食しはじめるとIntelとしては嫌です。当サイトに来るような方は動画をアップしたり、写真編集したりする人が多いと思いますが、世間の多くのユーザーはクリエイティビティは必要としてないですからね。コンテンツが消費できれば(ビューアーがあれば)いい人の割合の方が圧倒的です。

Intel自身はARM系の開発部門だったXScaleを2006年に売却してますので、本田氏の言うようにサーバー部門でメリットがあるにせよ、コンシューマー部門ではiPadを筆頭にARM陣営と完全に敵対することになります。