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クアトロン液晶で戦う シャープ片山社長 有機ELはどうする

シャープ経営戦略説明会より

「UV2A技術」+「4原色技術」=「クアトロン液晶」

この新たな武器を手に戦いに韓国、台湾勢と戦うシャープ。いまは新工場に出資したソニーが「パネルが足りてない」と不満を漏らすほど需要が旺盛で、シャープにとっては嬉しい悲鳴ですが、数年後にはまた余るという予測もあります。
 → ソニー・シャープの液晶連合、パネル供給不足で暗雲


シャープ資料より 欧州の金融不安もあり雲行きは怪しい
LCD需要

スマートフォンではMicrosoftと共同開発した「KIN」を紹介。個人的にはKINの守備範囲が中途半端すぎてピンときませんね。Xperia X10 miniのような小型Android端末を各社が出し始めているので、自由度が低く選択肢の少ないKINが若者に受けるでしょうか。

KIN以外でも『スマートフォンには高精細、タッチパネルの高性能パネルが必要であり、当社のCGシリコン液晶を生かせる』としています。最近は有機ELの台頭著しいですが、あくまで液晶で対抗していくようです。

有機ELは40型級の大画面はいまだ製品化に至っていませんが、製造しやすい小型液晶ではSamsung製の有機ELが人気デバイスになりつつあります。そんな独走態勢のSamsungですが、やっと有機ELの製造ラインが黒字化したとのこと。携帯のメインディスプレイに本格採用がはじまってから、3,4年は経つと思いますがやっと収穫期に。
 → Samsung's AMOLED division is now profitable, expects major smartphone growth in 2010 -- Engadget

太陽電池においても欧州の急ブレーキが気になるところ
太陽電池需要